仏子駅9:20~阿須山10:15/20~桜山展望台10:30/11:20~車道出会い11:40~武蔵野音楽大学12:00~仏子駅12:20
関東山地から流れ出した土砂が多摩川や入間川、霞川により土削られ、多摩丘陵、加住丘陵、加治丘陵、狭山丘陵、草花丘陵と呼ばれ、多くの動植物に出会える自然が多く残されています。
今回目指す加治丘陵は入間川と霞川により作り出された丘陵で、桜山展望台や「さいたま緑のトラスト運動」として登録されたトラスト保全地があると言います。登山口は西部池袋線の仏子駅、住宅地の中に道標をたどりながら丘陵の稜線を目指すことにします。
途中の小公園には真っ赤に色付いたイロハモミジ、11月の初めまでは20度近くあった気温も10度を切れる日が始まりました。真っ赤な紅葉が秋の深まりを感じさせてくれるようです。
住宅地が切れるとジグザグ切りながら登って行く舗装道路、暗いスギ林に道は北コースと呼ばれる道です。
しばらく登ると展望も開け目の前には飯能周辺の町並み、その先は奥武蔵の山々です。空気が澄んでいることもあり赤城の青い稜線も見えていました。
道標に従いわずかに登ると2等三角点がある阿須山、杉林に覆われ展望は期待できません。
さらに道を進むと山仕事の広場です。左手の道を緩やかに登って行くと桜山展望台にたどり着ました。コンクリート造りの展望台に上ると360度の展望が開けます。
意外に近い都心のビル群の先にはスカイツリーの尖塔、振り返ると大岳山から丹沢、大山へと青い稜線が続いています。白い雪を被る富士山はここから75km離れていると言います。目の前の斜面は桜が多いところで、春にはたくさんのお花の人で賑わうといいます。
ここからは南コース、雑木林の中に緩やかな舗装道路が続くところです。入間台団地から比較的近いこともあり散策で訪れる人も多いようです。
たどり着いた車道との出会いからは左手の舗装道路を下って行きます。左手は武蔵野音楽大学のキャンパスで、真っ赤に色付いたモミジが秋の光を浴びていました。
かなり大きなキャンバスには大学のほか付属高校や幼稚園もあるようでが休日のためかひっそりとしていました。やがて右手からは入間台団地から下ってくる金子坂です。さら住宅地の中をわずかに進むと仏子駅の南口にたどり着きました。
仏子駅は無人駅のようです。朝夕は横浜の中華街への直通電車があるようですが、この時間は小手指で乗り換えのようでした。それでも横浜までは2時間ほど、この周辺の山へのアプローチも便利になったものでした。