地蔵峠10:00~ツツジ平東屋10:40/55~湯ノ丸山南11:50~湯ノ丸山北峰12:05/35~小梨平13:25/35~中分岐14:15/20~地蔵峠14:45
梅雨の真っ最中、湯ノ丸山は群馬の北部と言うこともあり梅雨の中でも晴れた日が期待できる山域です。また標高2000mの高原はまだまだレンゲツツジが満開のようです。
たどり着いた地蔵峠の駐車場には平日にもかかわらずたくさんの車で一杯です。リフトでツツジ平まで登ることが出来る手軽さからか、観光気分のハイカーも多く訪れるところです。
湯の丸スキー場のリフトで山頂駅へと登って行く観光客と別れ、ゲレンデの脇を登って行きます。
ジグザグに登る急斜面には満開を過ぎ始めたレンゲツツジ、ミヤマキンポウゲのほかオオヤマフスマなどの花も咲いています。下界では30度を超すという晴れ渡った空からは真夏のような陽の光が降り注いでいました。
たどり着いたリフトの山頂駅からは観光客と一緒に遊歩道のような道を登って行きます。真っ赤なレンゲツツジが咲く開けた一帯はツツジ平、観光のためなのか牧柵の中には牛が放牧されていました。目の前には青空の下にそびえる湯ノ丸山、その斜面にも点々とレンゲツツジが咲いているのが見えていました。
鐘分岐を越えると山道が始まります。岩っぽい山道はイワカガミやコケモモなどの高山植物が目を楽しませてくれるところです。振り返ると湯の丸スキー場のゲレンデ、その上には西籠ノ登山、東籠ノ登山や池ノ平の稜線、さらにその奥には浅間山稜線が見えていました。
たどり着いた湯ノ丸山の山頂は岩っぽい広場です。山頂標識の傍には展望を楽しみながらお弁当を広げるハイカーが数組、我々はなだらかな稜線をたどり北峰へ向かうことにしました。
岩っぽい北峰もまた展望が広がるところです。梅雨時期ということで目の前の四阿山や根子岳は見えるもののその先の本白根山は濁った空の中に溶け込んでいます。晴れていれば目の前に広がるはずの北アルプスの稜線も薄く広がる雲の中に隠れていました。
北峰からは角間峠へと下ってく道が続いています。ネット上では鹿沢温泉から湯ノ丸山を周遊するコースが紹介されていました。訪れる人が少ないコースのようで何時か訪れてみても良い所のようです。
湯ノ丸山に戻り小梨平に下ることにします。急な下りもまたレンゲツツジやサラサドウダンのほか高山植物が咲く所です。
しかし今年は季節が進んでいるのか夏に咲くはずのヤナギランやキバナオダマキの蕾も見付けることが出来ます。
たどり着いた烏帽子岳の分岐で小休止です。山頂からは初老のパーティが下ってきます。地元、佐久に住む人のようで浅間山周辺は冬は寒いが夏は過ごしやすいと言っていました。
雑木林の中を緩やかに下って行く道は中分岐へ、レンゲツツジの咲く広場は鐘分岐から下ってくるところです。ここからさらに雑木林の中を下って行くと乾燥化が進んだ湿原にたどり着きます。
この傍が湯ノ丸キャンプ場です。5月から営業しているようでバーベキューなどができる炊事場なども新設されていますが本格的に賑わうのは夏休み近くになってからなのでしょう。
さらにしばらく下ると地蔵峠です。ブルーベリーやキイチゴなどのアイスクリームがお勧という土産物屋さんはたくさんの人で賑わっていました。
湯ノ丸山はこの時期、レンゲツツジの咲く所として知られています。6月の下旬には60万株とも言われるレンゲツツジが山肌を赤く埋め尽くすとガイドブックなどにも紹介されています。
ツツジ平から山頂に向かう登山道にはサラサドウダンやハクサンシャクナゲのほかコケモモ、ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、イワカガミなどの花が咲いていました。目を登山道に落とすとグンバイヅル、まだ蕾も開いていませんが夏にはシャジクソウやヤナギランの花も咲くようです。思いのほか多くの高山植物に出会える山でした。