浅間山の西にそびえる湯ノ丸山は烏帽子岳とともに数万年前まで噴火をしていた古い火山の頂と言います。山麓に広がる60万本と言われるレンゲツツジの大群落は国の特別天然記念物にも指定され、初夏には山肌を鮮やかな朱色の絨毯のように染め上げ、たくさんのハイカーで賑わうとところです。
駐車場からはたくさんの観光客と一緒にリフトで山頂を目指します。冬はスキー場となるなだらかな斜面にはレンゲツツジが咲き乱れのんびりと牛が草を食んでいました。
リフトの山頂駅からは緩やかな遊歩道が続きます。道の両側は朱色のレンゲツツジの花に彩られ、今この山は一番あでやかな時期を迎えています。道端に目を落とすと小さなコケモモやイワカガミも見付けることができました。
途中、道端で一休みしたのち、明るい斜面をひと登りすると広く開けた湯ノ丸山の南峰にたどり着きました。烏帽子岳を見渡す広い山頂はたくさんの人であふれています。我々は露岩の目立つ稜線をたどり北峰に向かいました。
三角点の置かれた山頂は角間峠へと続く縦走路の上ですが訪れる人はあまり多くありません。山頂の傍らに腰をおろし時の経つのも忘れ山談議に花を咲かせました。山に登るのには普段からのトレーニング、ストレッチが大切とか・・・。でもあまり無理をして山に登る気にもなれません。
当初の予定では烏帽子岳の山頂を踏む予定でしたが、時間も迫っていることもあり小梨平から地蔵峠へ戻ることにしました。
新緑も目に鮮やかな遊歩道のような道には、今を盛りにレンゲツツジが咲き乱れています。朱色の花をバックに写真を撮りながら地蔵峠への道を下って行きました。
途中、小梨平へと下る道にはスズランが咲いています。街で見かけるスズランは園芸品種のドイツスズラン。山で咲くスズランは君影草の別名そのままに、大きな葉の下に鈴のような白い花が咲いていました。このほかにも濃い紫色が綺麗なミヤマハンショウツルも見付けることができました。