無料駐車場・バスターミナル6:10/20-(0h15m)-登山口6:35/40-(1h10m)-わさび平小屋7:50/8:00-(0h30m)-小池新道入り口8:30-(0h40m)-1560m付近9:10/25-(0h40m)-1800m付近10:05/25-(0h45m)-2,000m11:10/20-(1h15m)-鏡平山荘12:35
歩行時間:5h15m、歩行距離:8.9km、累積標高差:+1,256m、-19m
裏銀座は槍ヶ岳の稜線を眺めながら北アルプスの最深部を縦走するコースとして知られているところです
車中泊した新穂高温泉の登山者用無料駐車場は深山荘の先にありました。150台が停まれると言う大きな駐車場もちらほら空きが見えるだけ、ハイシーズンの週末はたくさんの車で一杯になるようです。
駐車場奥の連絡道路を登って行くと新穂高ロープウェイ前の駐車場です。鎌田川に沿って緩やかに登って行く舗装道路は左手に笠ヶ岳の岩峰、正面にはこれから登る抜戸岳などの稜線を眺めながら緩やかに登って行きます。途中には冷たい風が吹きぬけるお助け風があります。夏でも温度が一定の地下水で冷やされた空気が噴き出してくるようで、ひんやりとした風はなかなか気持ちの良いものです。
途中、左に登って行く道は笠ヶ岳へと登って行く笠新道。急な登りのようですが杓子平に登るとお花畑が広がると言います。
だらだらと登って行く道は1時間ほどでワサビ平小屋にたどり着きました。店の前のベンチで朝食です。
小池新道の入り口は左俣川を渡る橋のたもとです。ここからは明るい河原の登山道を登り始めます。ごろごろと大きな石が転がる沢沿いの道はやがて雑木林の中を登って行きます。小さな沢を越えながら登って行く登山道にはミソガワソウやヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウが花を付けていました。
急な登りに汗を流すと秩父沢です。ここからイタドリ平を越えシシウドヶ原へがキツイ登りです。テントと食料などで15kgほどになったザックが肩に食い込み、なかなか高度を上げることが出来ません。
たどり着いたシシウドヶ原は大ノマ乗越から落ちる沢が作る高茎草原です。地図の上には直接大ノマ乗越へと登って行く道もあったようですがすでに廃道になっているようです。
シシウドヶ原からは右手の稜線を回り込むように登山道が登って行きます。木道が敷かれた小さな湿原はクマの踊り場、鏡平山荘まで500mの道標に励まされながら沢沿いの道を登って行きます。
やがて鏡平山荘まで5分と書かれた道標から登山道は右手の小尾根へと登って行くます。小さく登った稜線の先はシラビソなどが点在する湿原、木道の先には槍ヶ岳の姿を水面に映す鏡沼です。しかし辺りは真っ白なガスに包まれ展望は全く期待できません。
たどり着いた鏡平山荘で小休止です。しばらくすると小さな雨が落ちてきました。山荘のテレビで天気予報を確認すると明日は曇り一時雨、明後日も雨模様と言います。
せっかく重たい荷物を背負ってきましたが雨では山の展望も期待できません。今日は鏡平山荘に宿泊ということで宿泊の手続きをしました。平日ということもあり宿泊する人もあまり多くありません。旧盆などの混雑のときには布団1枚に2人ということもあるようですが今日はゆっくり寝ることが出来そうです。
鏡平山荘7:05-(0h55m)-シシウドヶ原8:00/45-(1h40m)-小池新道入り口10:25-(0h20m)-わさび平10:45/55-(1m30m)-無料駐車場12:25
歩行時間:4h25m、歩行距離:8.9km、累積標高差:+19m、-1,256m
5時前、まだ暗い山荘の前に立つと雲がゆっくりと流れていきます。その先には黒いシルエットとなった槍ヶ岳の尖塔、槍岳山荘の明かりもチラチラ光っていました。
鏡池に向かうと山肌の雲も流れ水面には槍ヶ岳の尖塔が浮かんでいました。まだ紅葉も始まっていないこともあり、少し迫力には欠けますがそれでも槍ヶ岳のビューポイントをカメラに収めることが出来たようです。
朝食ののち天気予報を確認しましたがやはり天気は下り坂です。三俣蓮華岳や双六岳は天気の良い時に訪れることとし大人しく新穂高温泉へと下ることにしました。
昨日は喘ぎながら登ってきた急坂も下りでは楽なものです。まだ8時前というのにもかかわらず鏡平を目指して登ってくる人もいました。新穂高温泉の駐車場を3時に出発、今日は三俣蓮華岳を目指すと言います。小屋泊まりのようですが中々元気なものです。
シシウドヶ原のベンチでゆっくり休憩です。目の前には焼岳、その奥にそびえる乗鞍岳の山頂は徐々に雲に覆われています。やはり天気は下り坂になるようです。
週末、三俣蓮華岳などを目指そうとしている人はかなり多いようで、たくさんの人が思い思いのペースで急な坂道を登ってきます。
今度は天気の良い時にまた山頂を目指すことにしようと思いながら坂道を下ると小池新道の入り口にたどり着きました。登山道では小屋の若者が登山道の整備を行っています。登山道の草刈りや整備、多くの人が集まる白馬などに比べても登山道の整備は進んでいるようです。
小池新道入口からはなだらかになった砂利道を新穂高温泉へと下って行きました。涸沢のときもそうでしたが奥穂高周辺の山々は深いだけアプローチが長いようした。