湯ノ沢峠駐車場10:32~湯ノ沢峠~大蔵高丸11:28/32~1754付近11:50/12:02~ハマイバ丸12:32/13:49~大蔵高丸15:22~湯ノ沢峠駐車場15:26
九州や北陸に梅雨末期のような大雨を降らせた前線も通り過ぎ再び35度を超える暑い日が続いています、今週の週末はお盆に帰省も終わり高速道路は帰省客の渋滞になるようです。
何処か近場の山で涼しいところと言うことで、山の会の仲間と大蔵高丸とハマイバ丸を訪ねることにしました。ここは大菩薩峠から滝子山へと続く小金沢連嶺の長い縦走路の中の頂です。
シカによる食害が進んでいるようですが大蔵高丸の稜線は高茎草原のお花畑が広がります。湯ノ沢峠は縦走路の中間点で、駐車場やトイレや避難小屋もあります。道路の崩壊などでしばらく通行止めになっていましたが8月中旬から開通したとか、たどり着いた駐車場にはたくさんの車が止まっていました。
駐車場から広葉樹の中の道を僅かに登ると湯ノ沢峠、左手に登る道は白谷ノ丸・黒岳への道で、白谷ノ丸からは目の前に大きな富士山の展望が広がるところです。我々は右手の雑木林の稜線を登って行くことにします。しばらく登ると鹿除けのゲートがありました。
やがて道は明るい草原を登って行く道になります。登山道の傍には秋の花が咲き始めています。おおきなシシウドやオオバギボウシ、黄色いミヤマアキノキリンソウなどが咲いています。しばらく登ると広く開けた湯ノ沢峠のお花畑です。視界は開けているものの南アルプスの稜線は白い雲に覆われていました。
僅かに下り雑木林の斜面を巻くように登って行くと大蔵高丸の山頂です。秀麗富嶽十二景3番山頂の道標が立つ山頂には家族連れが休んでいました。
山頂からはたくさんも花を眺めながら斜面を下って行きます。ミヤマシシウド、オミナエシ、ヒヨドリソウなどたくさんの花を眺めながら雑木林の稜線をしばらく歩くとハマイバ丸の山頂にたどり着きます。破魔射場丸と名付けられた山頂はかって真木の集落の人々が破魔矢を射る神事を行ったところと言います。
目の前は視界が開け三ツ峠の頂の上に大きな富士山を眺めるところですが巻き上げる雲に隠れ僅かにすそ野が見えているだけでした。
山頂では担ぎ上げた鶏唐鍋です。ネットにあったレシピには揚げ餅も入れていましたが、それなりにインパクトがあったようでした。〆はきし麺のかきたまうどんでした。
唐揚げ鍋の食材(5人分)
唐揚げ(250g)、揚げ餅(4枚分)、白菜、人参、長ネギ1/2本、水菜、ぶなシメジ少々、大根(おろし)
きし麺2袋、生玉子2個
調味料:和風だし、めんつゆ、鍋キューブ4個、塩、酒、コショウ
山頂でゆっくり山鍋を楽しんだのち湯ノ沢峠に下ることにします。草原を登り返したどり着いた大蔵高丸の山頂は白いガスに包まれています。天気予報では15時過ぎには雨もありそうな予報でしたが、振り返るハマイバ丸は黒い雲が巻き上がり始めていました。
大蔵高丸から高径草原のお花畑を下って行きます。鹿除けの柵を越え雑木林の中の登山道をわずかに登ると湯ノ沢峠にたどり着きました。
たくさんの車が止まっていた湯ノ沢峠の駐車場にはすでに車はありません。駐車場の脇にはかなり古くなった避難小屋、掃除などは行き届いているようです。小屋にあったノートを見ると最近も大菩薩から縦走してきた人が泊まっていたようです。
トイレなどののち湯ノ沢峠を出発するとフロントに雨粒が、しばらくすると大粒の雨が落ちてきました。もう少しゆっくりしていたら山の中で雨にあたってしまったようでした。
大蔵高丸の山頂周辺は高径草原のお花畑です。シシウドやキオン、キンミズヒキ、ヨツバヒヨドリのほかマルバダケブキなどの群生もありました。
大蔵高丸周辺に咲くフウロウはタチフウロとか、イヨフウロの変種で花弁に黒い筋が入ります。石丸峠のフウロウはカイフウロウのようでした。
高径草原に咲く黄色い花にはミヤマアキノキリンソウやキオン、ハンゴンソウがあります。キオンの葉は披針形、ハンゴンソウは掌状に深裂します。またミヤマアキノキリンソウの葉は惰円形~広披針形と言います。このお花畑に群生するのはキオンのようでした。