撚糸組合バス停8:15~林道分岐9:15/25~高取山10:20/30~仏果山11:15/12:15~650m付近ベンチ12:40/45~577mベンチ13:25/30~半原越13:45~経ヶ岳14:20/40~林道分岐15:05~半僧坊16:05
今年最後の山の会の山行は東丹沢の仏果山です。晩秋を迎えたこの時期、東丹沢の山々は雪の心配も少なく気軽なハイキングにはお勧めのところです。
本厚木駅からバスで約40分、たどり着いた半原神社の境内にはシモバシラも立っていました。初夏にはホタルが飛び交うという山里も今は寒さの中に人影もまばらです。
集落の中の舗装道路をしばらく登ると県道の高架の下、ここには仏果山と高取山の登山道を分ける道標が建っていました。
車止めゲートから林道をわずかに登ると高取山への分岐です。小さな沢を渡り暗い雑木林の中の登りに汗を流します。やがて相川ふれあいの森から登ってくる道を合わせるとほどなく林道を越えることになります。
林道からわずかに登ったところは視界が開け新宿のビル群の先にはスカイツリー、その右手に見えるビル群は横浜のランドマークのようです。
登山道は雑木林の中を緩やかに登って行きます。樹林帯の登りを抜けると山頂直下です、登山道に目を落とすとシモバシラの花が咲いていました。
高い展望塔が建つ高取山の山頂は視界が広がるところです。目の前には小金沢から大菩薩嶺、奥多摩の山々、振り返ると宮ヶ瀬湖を挟んで丹沢の山々が黒っぽいシルエットとなってそびえています。
高取山からは明るい尾根道を仏果山へと向かいます。仏果山から下ってくる夫婦連れや若者、人気の山と言うことで行きかうハイカーも思いのほか多いようです。
固定ロープが張られた岩っぽい急坂を登ると仏果山の山頂です。木立に覆われた山頂には展望塔、その周辺にはベンチが置かれていました。
コッヘルを取り出しビーフンの昼食です。中華街で購入したと言うビーフンは1袋4人前、たくさんの野菜と一緒に醤油とごま油、塩で味付けます。ボリュームもありお腹いっぱいになりました。
山頂で出会った10人ほどの若者はテント装備。近くのキャンプ場でのテント訓練なのでしょうか、何れこの時期のテント山行は大変そうです。
仏果山からは経ヶ岳へ向かうことにします。ここから続く痩せた尾根道には岩っぽいところも多く、右側は採石場に向かい切れ落ちています。
神奈川県警が指定した丹沢周辺の危険ルートにも紹介されているところですが最近滑落事故は発生していないとか、事故は危険なところより何ともないと思われるところが多いのかも知れません。
明るい尾根道をしばらく進むと馬渡への分岐です。近くには丹沢山塊東辺のみちの案内板が建っています。ここは大山修験道の行者道で八菅神社を起点に平山・塩川滝などを経て、大山まで七宿三十ヶ所をおおよそ四十九日間かけ加持祈祷を唱えながら修法を行っていたと言う説明がされていました。
数年前に登った大山三峰山や大山から日向修験道のコースはまさにその一部であったと言うことです。
革籠石山では道を右に下ることになりますがここで道間違い、幸いすぐに引き返しましたが落ち葉が登山道を覆うこの時期は一般ルートでも道間違いも起こりうるものです。土山峠へと下って行く道を右に分け暗い杉林を下ると半原越えです。
ここからは経ヶ岳へ登り返しが始まります。樹林帯の中の木の階段を登って行くと登山道は固定ロープが張られた岩っぽい急な登りに変わります。視界が開ける山頂直下の肩の上からは丹沢の山頂、その右には蛭ヶ岳の山頂も見えていました。
さらに急坂を登って行くと経ヶ岳の名前にちなむ経石です。その裏に回り込むと古い奉納札が祀られています。まだこの稜線では回峰修行が行われているよです。
たどり着いた経ヶ岳のベンチで最後の休憩です。予定では華厳山から荻野高取山へと下る予定でしたが冬至を目の前にした短い午後の日は落ち始めようとしています。今日はここから半僧坊前のバス停に下ることにしました。
休日のためかバスは10分ほど遅れて到着、本厚木駅までもかなり渋滞で1時間近く時間がかかっていました。