撚糸組合前バス停9:35-(0h30m)-仏果山登山口10:05-(0h50m)-送電線下10:55/11:00-(0h20m)-615m付近ベンチ11:20/30-(0h20m)-仏果山11:50/12:45 -(0h20m)-640m付近ベンチ13:45/55-(0h45m)-半原越え14:40/45-(1h15m)-馬渡16:00-(0h25m)-半増坊バス停16:25
仏果山は東丹沢に連なる背丈の低い稜線上の一峰で、仏果和尚が修行したと伝えられる山です。アクセスが便利などのこともあり週末にはたくさんのハイカーでにぎわっている山です。
本厚木駅からバスで撚糸組合前のバス停へ。このバス路線もお客が少ないのか登山口近くの野外センターに停まるバスを合わせても1時間に2本です。
半原神社わきから舗装道路を緩やかに登って行きます。ここはホタルの里として整備されているところで、川沿いにはモミジや河津さくらが植えられています。
近くの家の叔父さんがそろそろ紅葉が始まったと話してくれました。初夏にはホタルも楽しめると言いますが山ヒルがいる時期にこの山を訪ねる元気はありません。
たどり着いた仏果山の登山口は野外センター行きのバス停があるところです。ここからは暗いスギ林の登りが始まります。途中には「山ヒルに注意、血を吸われた時は塩や焼くなどで必ず退治して・・」と注意が書かれていました。
山ヒルの活動時期は4月から11月、雨の後には活発になると言います。やはりここは霜が降る時期以外は訪れる気になれないところです。
シカ除けの柵が続く暗いスギ林を登って行くと林道に出会います。森林の整備などが行われているようでたくさんの車が停まっています。谷筋からはチェーンソーの音も聞こえてきました。
林道を横切った登山道は尾根道を登って行きます。しばらく登ると送電線下、白く霞む空の下には中津川にそって広がる愛川の街並みが見えていました。
やがて紅葉に包まれた雑木林の中を登るようになると山頂はすぐ眼の前です。宮ヶ瀬越が通る稜線の先には高取山の山頂が見えています。
たどり着いた仏果山の山頂は木立に覆われ展望は利きません。それでもたくさんのハイカーが山頂のベンチでお弁当を広げています。このような山では珍しい若者だけグループが食事を作っていました。
昼食ののちは狭くなった稜線を半原越へ向かいます。途中には両脇が崩壊した岩場もあります。固定ロープが張られていましたが少し緊張するところです。
露岩の多いこの稜線は大山修験道の行者道が越えたところです。八菅山禅定から経ヶ岳を越え煤ヶ谷へ。ここから大山三峰、大山をたどり大山寺へめぐる行者道を49日ほどかけ加持祈祷を唱えながら修業したと言います。全国には石鎚山や大峰山など修験道の行場は色々あるようですが、この山域もそのような行場の一つだったようです。
小さなアップダウンを繰り返しながらたどる登山道には、幾つもの峠道が交わっています。中津川の馬渡に下るもの清川村へと下るものなど、この稜線が生活の道であったことをうかがわせるところです。
落ち葉を踏みしめながら明るい雑木林の尾根道を進むと、やがて登山道は半原乗越にたどり着きました。予定ではここから経ヶ岳を越え半僧坊へ下る予定でしたが日の短い時期では多少時間的に厳しいものがあます。後から下ってきた若者の一団は各自ヘッデンがあるのを確認しながら経ヶ岳へと登って行きました。
我々は舗装道路を中津川へと下ることにします。地図では途中から南沢を越える山道があるようでしたが見付けることはできませんでした。結局、馬渡まで舗装道路を下って行きことに。馬渡でもバス停が見付からず半僧坊のバス停まで歩いてしまいました。