東京都府中市にある熊野神社です。創建は江戸時代初期(17世紀頃)、本殿・拝殿は府中市指定文化財に指定されています。境内にある武蔵府中熊野神社古墳は国指定史跡で、飛鳥時代(7世紀中頃)の上円下方墳です。
《有形文化財(建造物) 熊野神社本殿・拝殿》 現地の案内板
熊野神社本殿の建築年代は、虹梁絵様や彫刻等の構成が簡素であることなどから一八世紀前半と考えられます。本格的に施工された屋根の柿葺も造営当時の状態を良くとどめており、江戸時代中期の府中周辺地域における社殿の形態が良好な状態で保存されています。
また、拝殿の建築年代は、室内の長押上の壁に掛けられた木板、虹梁上の中備下の墨書及び虹梁絵様から一九世紀前半と推定されます。特に向拝部分は、一九世紀の華やかな装飾を今にとどめています。
本殿及び拝殿ともに、江戸時代中期から幕末における神社建築の造形をよく現している、市内でも数少ない貴重な建築物です。
平成二一年八月府中市教育委員会
日本神話に登場する神で出雲神話の祖神とされています。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)の子で天照大神の弟とされています。
高天ヶ原で多くの乱暴を行ったことで天照大神が怒り天の岩戸にこもり、高天ヶ原から追放されました。出雲に下り八岐大蛇を退治し奇稲田姫命(くしなだひめ)を救ったとされています。
古事記に登場する神、伊弉冉尊(いざなみのみこと)とともに天つ神の命でおのころ島をつくって天降り、国生みと神生みを行った男神です。
黄泉国(よもつくに)の汚穢(けがれ)を禊(みそぎ)した際に、天照大神(あまてらすおおみかみ)、月読尊(つきよみのみこと)、素戔嗚尊(すさのおのみこと)などの神が生まれました。
日本神話で高天原(たかまがはら)の主神。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の娘。太陽神であり皇室の祖神として伊勢神宮の内宮に祭られています。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴に天の岩戸にこもり国中が暗闇になったという岩戸神話や孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を葦原中国に降臨させた天孫降臨の神話が知られています。