現地の由緒書きによると万治元年(西暦1658)に高田村の領主大岡氏が紀伊国熊野本宮より遷祀された神社で、熊野大神が奉祀されている。慶長8年(西暦1603)に大岡兵蔵(忠吉公)が、高田村のうちで160余石を徳川将軍より賜り、爾後明治維新に至るまで、その子孫の采地であった。
日枝神社(山王社)は享保5年(西暦1720)に大岡氏が近江国東坂本の山王大権現を分祀された神社で、祭神は大山咋命であります。昔、神殿は山王山と称する丘陵上に建てられていて、そこは、青々と松が茂り高田耕地を眼下に見下ろす景勝の地でありましたが、後に熊野神社境内に移されたものです。