西の高野と呼ばれる太龍寺への道もまた遍路ころがしの道です。歩き遍路では標高600mの太龍寺まで6.5km、約3時間。途中の駐車場まで車で登ることもできますがここからも30分ほどの山道を登ることになります。また大龍寺ロープウェイを利用することもできます。
すでに3時半を過ぎていることもあり、道の駅鷲の里の駐車場に車を停め太龍寺のループウェイを利用することにしました。地元の企業、村、大龍寺が共同で運営していると言うロープウェイは2つの峰を越え山頂駅に向かいます。途中の峰にはかってこの地域にも生息していたと言うニホンオオカミの像が我々を見上げていました。
ロープウェイ駅からは杉の巨木の中に続く急な石段を登って行きます。仁王門をくぐりさらに石段を登って行くと虚空蔵菩薩を祀る本堂です。西の高野にちなんでか軒先にはたくさんの吊り灯籠が奉納されていました。
本堂の裏手には多宝塔が建っています。木立の中にそびえる大きな塔もまた古いもので安置される五大虚空蔵は60年に一度、辛酉の年に開帳されると言います。
多宝塔から下って行くと大師堂です。その裏手には高野山と同じように弘法大師を祀る奥ノ院がありました。
ここからは20分ほど登ると弘法大師が修行したと言う太龍ケ嶽に向かうことができるようです。帰りのロープウェイから左手を見ると岩の上に座禅を組む弘法大師像を見付けることができました。
真言宗の宗派である。総本山は金剛峯寺。高野宗・高野派とも呼ばれる。全国に約3700の末寺がある。
四国にある弘法大師ゆかりの88か所の寺院の総称で、四国霊場の最も代表的な札所である。
1番 霊山寺、2番 極楽寺、3番 金泉寺、4番 大日寺、5番 地蔵寺、6番 安楽寺、7番 十楽寺、8番 熊谷寺、9番 法輪寺、10番 切幡寺、11番 藤井寺、12番 焼山寺、13番 大日寺、14番 常楽寺、15番 国分寺、16番 観音寺、17番 井戸寺、18番 恩山寺、19番 立江寺、20番 鶴林寺、21番 太龍寺、22番 平等寺、23番 薬王寺、24番 最御崎寺、25番 津照寺、26番 金剛頂寺、27番 神峯寺、28番 大日寺、29番 国分寺、30番 善楽寺、31番 竹林寺、32番 禅師峰寺、33番 雪蹊寺、34番 種間寺、35番 清滝寺、36番 青龍寺、37番 岩本寺、38番 金剛福寺、39番 延光寺、40番 観自在寺、41番 龍光寺、42番 仏木寺、43番 明石寺、44番 大寶寺、45番 岩屋寺、46番 浄瑠璃寺、47番 八坂寺、48番 西林寺、49番 浄土寺、50番 繁多寺、51番 石手寺、52番 太山寺、53番 円明寺、54番 延命寺、55番 南光坊、56番 泰山寺、57番 栄福寺、58番 仙遊寺、59番 国分寺、60番 横峰寺、61番 香園寺、62番 宝寿寺、63番 吉祥寺、64番 前神寺、65番 三角寺、66番 雲辺寺、67番 大興寺、68番 神恵院、69番 観音寺、70番 本山寺、71番 弥谷寺、72番 曼荼羅寺、73番 出釈迦寺、74番 甲山寺、75番 善通寺、76番 金倉寺、77番 道隆寺、78番 郷照寺、79番 天皇寺、80番 国分寺、81番 白峯寺、82番 根香寺、83番 一宮寺、84番 屋島寺、85番 八栗寺、86番 志度寺、87番 長尾寺、88番 大窪寺
平安時代の僧。真言宗の開祖。最澄と並ぶ平安仏教の確立者。15歳で母方の伯父阿刀大足(あとのおおたる)について京都へ遊学。延暦23年(804年)入唐し翌々年帰朝。高野山に金剛峰寺を建立し東寺(教王護国寺)を真言道場とした。
平安時代の僧。真言宗の開祖。最澄と並ぶ平安仏教の確立者。15歳で母方の伯父阿刀大足(あとのおおたる)について京都へ遊学。延暦23年(804年)入唐し翌々年帰朝。高野山に金剛峰寺を建立し東寺(教王護国寺)を真言道場とした。