スズラン群生地駐車場8:35~1600m付近9:40/45~スズラン峠9:50~黒岳10:15~黒岳展望台10:20/40~日向坂峠11:35/40~1495m付近・昼食11:50/12:15~府駒山12:35~釈迦ヶ岳13:10/13:35~府駒山14:10/20~すずらん群生地分岐14:35~スズラン群生地駐車場14:55
6月の山の会の山行は御坂黒岳と釈迦ヶ岳をめぐるハイキングです。たどり着いた芦安村はスズランの咲くところとして知られていますが花の時期は6月初め、数週間前まではたくさんの車で賑わっていた広い駐車場も今は閑散としていました。
群生地は駐車場の脇から、群生地を示す案内板がありますがあまり判りやすくありません。
案内板に従い僅かに下るとスズラン群生地の売店があります。シーズンが終わった平日と言うことですでに営業は行っていません。群生地にはシカの食害から高山植物などを守るためか電気柵が張られていました。
遊歩道を登って行くとスズラン群生地も終わり暗い沢沿いにふみ跡が続いていました。僅かに登ると見上げる石垣、回り込みようにふみ跡を登ると新道峠へと続く林道にたどり着きました。
しばらく林道を登って行きます。やがて左にスズラン峠への分岐がありました。ここからは樹林帯の中をジグザグに登る登山道が始まります。梅雨の真っ最中、気温も上がっているようですが吹き抜ける風もありあまり汗も出ません。
しばらく登ると水場と言う小さな沢を渡るようになります。右手は登山道が崩壊しているところもあります。ここからは緑のシャワー浴びるように稜線を巻く心地良い登りが続いています。
たどり着いたスズラン峠は黒岳から破風山、新道峠、大石峠を結ぶ縦走路の上です。ここで道を左に、緩やかに尾根道を登って行くと右手の視界が開け河口湖の上に大きな富士山がそびえていました。
たどり着いた黒岳の山頂は縦走路上のコブと言ったところ、山梨百名山の道標と1等三角点があります。
ここから右手の道を僅かに下ると展望台です。目の前が大きく開け川口のの先に雪を被った富士山がそびえていました。
山頂からの展望を楽しんだのちは日向坂峠に向かうことにします。御坂峠へと下る道を右に分け緑色に包まれた雑木林の道をジグザグに下って行きます。ヤブレガサやヤグルマの目立つ尾根道です。
林道が交差する峠は日向坂峠、どんべい峠とも呼ばれる峠は冬季の通行止め、11人以上の車も通行できない所のようですがこの時期は道端に駐車もできるようです。峠に停まっていた車は釈迦ヶ岳へ向かったハイカーの車でしょうか。
ここからも緑に包まれた稜線歩きです。スズラン群生地へ下って行く道を右に分け緩やかに稜線を登って行きます。三角点が置かれた小さなコブは府駒山、一度小さく下ると山頂に向かって岩っぽい急坂が始まります。
固定ロープが張られた小さな岩場を登って行きます。右手の視界が開けると甲府の街並みの上に八ヶ岳、五畳岩を頭に載せた金峰山から続く稜線は国師ヶ岳から北奥千丈、さらに大菩薩嶺から滝子山へと続いているようです。
たどり着いた山頂は岩に覆われたところ、仲の良さそうなお釈迦さんの先に大きな富士山がそびえていました。
それの手前に続く稜線は十二ヶ岳から節刀ヶ岳、鬼ヶ岳の稜線。さらにその先には雨ヶ岳、毛無山などの頂が続いています。まだ雪を被ったスカイラインは南アルプスの荒川三山のようです。
山頂での展望を楽しんだのちスズラン群生地へ下ることにします。急な岩場を下り府駒山へ、さらにスズラン群生地への分岐から緩やかな雑木林の道を下って行くと車を停めた駐車場にたどり着きました。
スズランの群生地には咲き残ったスズラン、花壇などで見かけるドイツスズランと違い葉の下にひっそりと白い花を付ける日本スズランです。このほかにもお馴染みのマイズルソウや赤い花を付けるベニバナイチヤクソウやササバギンラン、クサタチバナなどの花を見付けることが出来ます。
黒岳の稜線にはたくさんの花を楽しむことができるところです。柵で覆われた草地にカモメランも見付けることができました。過去に黒岳を訪れたときにはアツモリソウを見付けたところですが赤い花を見付けるのはなかなか難しそうです。