根場駐車場9:40-(0h45m)-1130m付近10:25/40-(0h35m)-1450m付近11:15/30-(0h45m)-雪頭ヶ岳12:15/13:15-(0h15m)-鬼ヶ岳13:30/45-(1h10m)-鍵掛峠14:55/15:25-(0h55m)-登山口16:30-(0h10m)-根場駐車場16:40
根場の集落をしばらく進むと堰堤の脇から登山道が始まります。ヒノキ林の暗い登山道を緩やかに登って行きます。9月の末と言いながら厳しい残暑が続いています。しばらく登ると額からは玉のような汗が噴き出してきました。
やがて登山道は雪頭ヶ岳へと登って行く支尾根を登るようになります。明るいブナ林の中を登る登山道からは僅かに鬼ヶ岳の山頂が見え隠れしています。
ブナ原生林と書かれた道標からは雪頭ヶ岳への急な登りが始まります。しばらく登ると視界が開け、振り返る西湖の上には大きな富士山がそびえていました。大きな岩の間を回り込むように急坂を登って行きます。固定ロープが張られているところもありますが、あまり危険なところはありません。
たどり着いた雪頭ヶ岳はマツムシソウやヤマトリカブトなど花の咲く開けた草原で、西湖の上には大きな富士山がそびえていました。目の前には足和田山の小さな山並み、左手には山中湖や河口湖、雨ヶ岳の傍には本栖湖も霞んでいました。
平日ということもあり行き交う人も無く静かな山旅が楽しめます。雪頭ヶ岳の草原に腰を下ろし大きな富士山を眺めながらゆっくり休憩です。
節刀ヶ岳からは小さな岩場をたどり鬼ヶ岳へと向かいます。固定ロープやアルミの梯子などもあります。
たどり着いた鬼ヶ岳は小さな広場といったところで、鬼ヶ岳に因んで名付けられたのか鬼の角がありました。ここからは目の前に十二ヶ岳や節刀ヶ岳など御坂山塊の山々、八ヶ岳の右手には奥秩父の山々が霞んでいます。しかし南アルプスは稜線を雲が多い隠し、はっきりとその稜線を見定めることは出来ませんでした。
鬼の角の下は金山から登ってくる登山道です。クマ鈴の音を響かせながら登ってきた単独行の女の人が一人。毛無山から十二ヶ岳を登ってきたと言います。これから雪頭ヶ岳を通って根場に行くと言っていました。
鬼ヶ岳からは鍵掛峠をたどり根場に下ることにします。明るい稜線をたどる道はヤマトリカブトやハナイカリなど秋の花に彩られた尾根歩きです。途中、小さな岩場や固定ロープなどもあります。あまり人が入っていないようで籔が登山道を覆いかくしているところもありました。
鍵掛峠からは明るいブナの林の中を下って行きます。ジグザグに下る道は思いの外歩きやすい道です。やがて右手の沢に沿って暗い雑木林を下って行くようになると林道にたどり着きました。
さらにしばらく下ると茅葺屋根の建物が軒を並べるいやしの里です。観光客にまじりいやしの里の駐車場を越えると車を停めた西湖の駐車場はすぐ先でした。