根場9:05-1280m付近10:05/15-1510m付近10:45/50-雪頭ヶ岳11:30/12:35-鬼ヶ岳12:45/13:35-鍵掛峠14:30/45-根場15:55
たどり着いた雪頭ヶ岳の駐車場は平日のこともあって閑散としています。ここからは雪頭ヶ岳を目指すことにします。
登山道は東入川の涸れた川沿いの道を緩やかに登って行きます。堰堤を越えるとヒノキの樹林帯を登る道が始まります。午後には好天が期待できると言う天気予報でしたが梢の先から見え隠れする稜線は白い雲に覆われていました。
ヒノキの樹林帯には幹に白いテープが巻かれています。鹿の剥皮害から幹を守るためのテープでトーモロコシから生まれた生分解フィルムのテープとか、この周辺もまた鹿の食害に悩まされている所のようです。
ジグザグを切る登山道はカラマツの林の中を登ってきます。黄色く色付き始めた林の中をひと登りすると支尾根の上を登って行くようになります。雑木林の登山道はすでに紅葉の真っ最中、梢の先からは鍵掛へと続く稜線が見え隠れしています。その山肌は切り立った岩峰が見えていました。
この一帯はブナの原生林と呼ばれるところです。黄色く色付いたブナやミズナラ、その中に真っ赤に燃えるカエデが鮮やさを誇っているようです。
稜線の急坂はジグザグを切りながら高度を上げていきます。視界が開けると目の前は西湖、その上には雲が棚びく富士山がそびえています。すでに八合目より上は真っ白な冬の世界、山頂の白山岳の頂も手が届くように見えています。
たどり着いた雪頭ヶ岳はマツムシソウやウメバチソウが咲き残った広場で、目の前には西湖、先ほどまで見えていた富士山は雲の中にその姿を隠しています。
多少早いようでしたがこの展望を楽しみながら昼食にしました。今日はいも煮、もう少し甘くてもと思いましたがゴボウの味も効いてそれなりの美味、〆はネットに出ていたカレーうどんにしてみましたがこれはなかなかイケそうです。
昼食ののち鬼ヶ岳へと向かいます。小さなピークを越えアルミの梯子を登ると鬼の一本角のある鬼ヶ岳の山頂です。
目の前には急な岩壁をまとった十二ヶ岳、その先は三ツ峠の頂です。先ほどまで雲の中に隠れていた富士山も白い雪を被ったその姿を見せてくれます。しばらくすると西側の雲も取れ、南アルプスの稜線がその姿を見せてくれました。
鬼ヶ岳からは鍵掛峠に向かうことにします。大きな富士山を眺めながらの明るい稜線歩きです。途中には固定ロープが張られた小さな岩場などもあります。幾つかのアップダウンを繰り返すと鍵掛峠です。
ここからは雑木林の中をジグザグを切りながら下って行きます。登山道は真っ赤に色付いたカエデや黄色いブナの紅葉に覆われまさに今が秋の真っ最中です。
やがて崩壊した本沢川の沢沿いの道を下って行くと林道にたどり着きました。ここから根場のいやしの里までは舗装道路の坂を下って行くだけです。道沿いには縁側にお年寄りの人形がたたずむ民家、山里の神社などもありました。