文化洞トンネル-(1h10m)-長浜分岐-(0h35m)-毛無山山頂-(0h40m)-六ヶ岳-(1h10m)-十二ヶ岳山頂直下(14:00/05)-(0h15m)-十二ヶ岳山頂-(0h45m)-1400m付近 -(0h40m)-分岐-(0h45m)-文化洞トンネル
富士山を取り巻くように点在する5つの湖には、その湖畔を取り巻くように富士山を展望する山々が続いています。西湖の湖畔にそびえる十二ヶ岳もそのような山の一つで、明るい稜線の上に続く12のコブを越えて行く登山道は御坂山地の険路の一つとしても知られています。
トンネル脇から枯れ葉を踏み締めながら稜線を登る登山道が始まります。ガイドブックにも紹介されていましたが登山口の上には古い文化洞トンネルがあります。すでに使われなくなったトンネルでコンクリートで入り口が閉鎖されていました。
途中で三角点をGetしたのち、明るくなった尾根道に汗を流すと徐々に視界が開けてきます。振り返ると頭を雲に隠した大きな富士山、昨日の雨が雪になっていたようで5合目付近までが真っ白く雪化粧をしています。
ひと登りした頂が毛無山です。目の前が開けた頂からは富士山を取り巻くように河口湖や西湖の湖面が寒そうな水をたたえていました。
ここからは十二ヶ岳への稜線歩きが始まります。一ヶ岳、ニヶ岳と小さなコブが続いています。固定ロープも張られていますが、思いのほか変化に富んだアップダウンの連続に小さなスリルも楽しむことができます。
六ヶ岳を越えた登山道で昼食をとったのち、小さなアップダウンを繰り返すと十一ヶ岳にたどり着きました。ここからはこのコース一番の難所である十二ヶ岳直下の鞍部へと下って行きます。固定ロープを頼りに急坂を下るとガイドブックにも紹介されているアルミのつり橋がありました。あまり高度はないものの揺れるつり橋は歩きにくいものです。
ここからは十二ヶ岳への急坂が始まります。固定ロープや鎖を頼りにひと汗を流すと山頂直下の岩場です。振り返ると低くなった十一ヶ岳の頂と急な岩場、その先に河口湖の湖面が光っていました。
十二ヶ岳の山頂には小さな社が二つ。目の前には大きな富士山と逆光に光る西湖。残念ながら富士山の頂は薄い雲に覆われていました。
帰路は直接西湖への道を下ることにします。岩場などはないもののかなり急な下りでした。
霞んだ空の下からはすっきりと聳える富士山は望めなかったものの、変化に富んだ山行を楽しむことができました。