高ボッチ山のすぐ近くには、花の百名山にマツムシソウの咲く山として紹介された鉢伏山があります。またこの山はニッコウキスゲが咲き乱れる山としても知られた山です。しかし最近はシカによる食害が進んでいるためか、往時の面影は見るべくも無いと言います。
高ボッチ山の駐車場から、潅木に覆われた林道をしばらく走っていくと鉢伏山の山小屋にたどり着きました。
ここからなだらかな登山道をひと登りすると広い山頂にたどり着きましす。山頂には大きな展望台と小さな社、それに歴史の色をにじませる石碑が建っていました。目の前には先ほど登ってきた高ボッチ山が霞んでいるだけです。
山頂からは往路をたどり山小屋に戻ることにします。登山道の途中からは王ヶ頭の急峻な稜線がそびえていました。何時かはこの頂にも足跡を残してみたいものです。
山小屋には中年の小屋番とお客さんが一人。ここの牛乳は冷たくてなかなか美味です。話しによればこの付近の山々も鹿の食害でニッコウキスゲがめっきり少なくなったとか。7月中旬から8月上旬にかけて全山がニッコウキスゲに埋め尽くされると紹介された往時の面影はないと嘆いていました。