美ヶ原~世界の天井が抜けたと詠われる明るい高原~ 


標高
王ヶ頭2,034.1m(日本百名山)、王ヶ鼻2,008m
山域
霧ヶ峯・美ヶ原
登山日
2013年10月17日(木)、晴れ
歩程
合計4:35
歩行距離
11.5km
標高差
631m
累積標高差
+758m、-758m
登山口
三城キャンプ場mapon
交通機関
 長野道松本ICから18km
登山コース
三城キャンプ場-百曲り-美しの塔-王ヶ頭-王ヶ鼻-三城キャンプ場
コースmap
美ヶ原

 

山行の記録

 コースタイム

三城キャンプ場10:25-(0h40m)-広小場11:05/10-(0h40m)-1870m付近11:50/12:00-(0h30m)-美しの塔12:30/35-(0h35m)-王ヶ頭・王ヶ頭ホテル13:10/50(昼食)-(0h30m)-王ヶ鼻14:20/25-(0h50m)-ダテ河原茶店跡15:15/20-(0h50m)-三城キャンプ場16:10

 

 三城キャンプ場~百曲りコース~美しの塔

キャンプ場に続く雑木林の道を緩やかに登り始めます。台風の強い風はこの付近で吹いていたようで、道端には小枝やオオカメノキの実などが落ちていました。

登山口に道標
キャンプ場から続く雑木林の道
大きな県民の森の道標
広小場には東屋も

小さな流れに沿って登って行く道はやがて広小場と呼ばれる広場にたどり着きます。ここは百曲りコースと茶臼山コースを分けるところです。

そろそろ色付き始めた落葉松林の中をグザグを切りながら登って行きます。今年は夏の暑さが続いたこともあり紅葉の訪れも10日ほど遅れているようで、木立の先は黄色に色付いているものの最盛期にはまだしばらくかかりそうです。

灌木の稜線を登って行きます
登山道の先に溶岩台地の岩壁

やがて視界が開けると木立の先に鉢伏山の大きな稜線がその姿を見せてくれます。台風一過の晴天とは言うものの、北アルプスの稜線は雲の中でその姿を見ることは出来ません。

途中、一息を入れたのち灌木の稜線を登ると目の前に溶岩台地の岩壁が見えてきました。尾崎喜八の歌碑に刻まれた「世界の天井が抜けた・・・」とはまさにこの景色、岩屑の急坂を登って行くと広く開けた美ヶ原牧場にたどり着きました。

岩屑の急坂を登って行きます
牧場が広がる溶岩台地
美ヶ原のシンボル美しの塔
尾崎喜八の歌碑

牛が草を食む一帯はビーナスラインをたどり山本小屋まで車が入ることができます。このためかスニーカーにディザックの軽装で付近を散策するハイカーも多いところです。

塩くれ場からしばらく進んだ所には美ヶ原のシンボルである美しの塔があります。山や自然を題材に多くの詩や随筆を残した尾崎喜八の代表作、美ヶ原溶岩台地の歌碑が刻まれた塔がそびえ立っていました。

 美しの塔~王ヶ頭~王ヶ鼻~三城キャンプ場

美しの塔からは牧柵に沿って続く舗装道路を王ヶ頭へ向かいます。アンテナが林立する王ヶ頭の山頂には王ヶ頭ホテルが建っています。年中営業と言うホテルはスノーハイクや雪景色を目当てに訪れるカメラマンで冬場も宿泊客で賑わうとか。しかしビーナスラインが冬季閉鎖になる冬場はホテルの車が松本まで迎えに行くと言います。

王ヶ頭の左に雪を被った北アルプス
舗装道路を王ヶ頭へ
王ヶ頭の山頂
王ヶ頭ホテルとテレビ中継施設
山頂には石祠や石像があります

王ヶ頭の山頂は王ヶ頭ホテルの裏側です。三角点のある山頂は御嶽神社の奥ノ院で古びた石像や石祠が祀られていました。

振り返る王ヶ頭の山頂
王ヶ鼻の山頂

山名表示 ※クリックすると山名を表示・非表示します。
王ヶ鼻からの展望(Windows-liveで作成)
王ヶ頭に戻り三城への道へ
見上げる王ヶ頭

王ヶ頭からは王ヶ鼻へと向かいます。岩屑に覆われた山頂も山岳信仰の色を残しているところで張り巡らされた注連縄の中に石像と石祠が祀られていました。振り返ると王ヶ頭の山頂、それから続く岩壁は三城に向かい切れ落ちています。鉢伏山の上には木曽駒ヶ岳が霞んでいるようですが展望は今一つでした。

王ヶ鼻からは王ヶ頭に戻り三城キャンプ場へと下ることにします。ダテ河原コースと呼ばれる急坂はジグザグが切られているものの岩や木の根を頼りに下る急坂です。振り返ると山頂にアンテナを載せた王ヶ頭の山頂が我々を見送っていました。

ダテ河原コースは紅葉の最中
紅葉の先に烏帽子岩
登山道の途中に茶店跡
振り返る王ヶ頭の山頂

たどり着いた三城キャンプ場はすでに4時を過ぎています。早い秋の日はそろそろ傾きかけ王ヶ頭の山頂を染め始めていました。

 

 コース GPSmap

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その他のコース・山行記録
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