横谷観音駐車場11:55~横谷観音12:15/45~王滝展望台13:05~一枚岩13:20~屏風岩13:45~鷲岩13:50~横谷温泉14:05~乙女滝14:15~木戸口神社~横谷峡入り口バス停14:30/40~横谷観音駐車場16:00
山の会の仲間との山行は白駒池と高見石の紅葉を訪ねるハイキングです。諏訪南インターからメルヘン街道をたどり麦草峠へ、たどり着いた白駒池の駐車はたくさんの車で一杯でした。
シャトルバスが運行している八千穂高原スキー場へ向かいましたが紅葉シーズンが終わりかけた平日のシャトルバスは1台での運航とか、スキー場には案内の表示もなく何時出発できるかも判りません。仕方なく白駒池のハイキングは諦め横谷峡の紅葉を訪ねることにしました。
トイレのある広い駐車場の傍が展望台、晴れていれば北アルプスの山々も見えるようですが目の前には守屋山、頭を雲に隠したのは甲斐駒ヶ岳と摩利支天のようです。
展望台からは明るい落葉樹の林の中を下って行きます。小さな沢の岩には緑色の苔が生えていました。
横谷観音は昭和12年元陸軍中将・市瀬源助翁の発願で建立された6尺の聖観音で、現在のお堂は昭和40年に再築したものと言います。横谷峡を見下ろす展望台からは諏訪方面の展望が開けていますが渓谷はまだ紅葉が始まったばかりと言ったところでした。
渓谷へと続く遊歩道は緑に包まれた雑木林の中を下って行きます。太い鎖で繋がれた手摺が付いていますが土砂が崩壊したためか、崩れ落ちそうになっているところもあります。
ジグザグに100mほど遊歩道を下ると王滝への分岐です。少し岩っぽいところもあり案内板には遊歩道ではなく登山道に近いので注意と書かれていました。滝音が付か付くと東屋が建つ王滝の展望台です。目の前には2段になって落ちる落差40mの滝、上段の滝は白い飛沫を上げ緑色の滝つぼに落ています。下段は傾斜が緩やかなためか木の枝にさえぎられているためか迫力は今一つでした。近くの案内板にはここのマイナスイオンは25,000個/ccとか、真夏でも暑さを感じさせない所のようです。ここからはおしどり隠しの滝を越え明治温泉へと道が続いているようですが橋が流されたため通行禁止になっていました。
分岐に戻ると瀬音を聞きながらの遊歩道歩きが始まります。しばらく下ると一枚岩、赤茶色のなめ床を白いしぶきが流れが下っています。かつて明治温泉付近では諏訪鉄山があり褐鉄鉱石を採掘していたと言います。諏訪鉄山散策ガイドによると信玄棒道近くに位置し武田信玄が鉄鉱石を採掘したと伝えられています。諏訪鉄山は蓼科湖から奥蓼科に点在する褐鉄鉱を産出した鉱山の総称です。鉱床は多くの場合表土の直下に八ヶ岳の噴火により流れ出した溶岩を被覆する形で分布し、採掘は露天掘りであったと言います。昭和12年頃から太平洋戦争を挟み38年頃まで稼働した日本有数の鉱山でした。横谷峡の川底にはその鉱石が堆積し赤い色をしているようです。
さらに下ると屏風岩です。冬には-20℃にもなる日が続くためこの周辺には氷瀑が見られると言います。川岸の岩壁にも氷瀑が見られるのでしょう。
鷲岩は対岸にそびえる岩、デコボコした岩が鷲の羽に似ていることから名付けられてと言いますが今一つ判りません。さらに下ると大岩の祠です。さすが諏訪ということで四方には御柱が祀られていました。
落差5mという滝は霧降ノ滝、ここもマイナスイオン20,000個/ccと言います。小さな橋が架かっていましたが通行止めになっていました。
しばらく広い遊歩道を歩くと横谷温泉です。温泉に建物を横切って階段の歩道が付けられていました。ここには日帰りで入浴する人もいるようで駐車場には数台の車が止まっています。
道は舗装道路から左手の石段を下って行きます。目の前には白い飛沫を上げ落ちる乙女の滝、ここもまたマイナスイオン20,000個/ccと言います。
舗装道路を戻ると木戸口神社です。ここにもまた御柱が建っていました。由緒書きには関所の代役をしていたところで、武田信玄の軍用道路である上の棒道、我党場、馬勢口などの地名の説明されていました。
たどり着いた横谷峡のバス停、バスの本数は少なく1日6本、最終バスの15時33分までは1時間ほどの待ち時間があります。近くには遊楽庵というお蕎麦屋さんがありましたがすでに営業は終わっていました。
タクシーを呼ぼうとしましたが配車できないとか、しかたなく車を取りに横谷観音まで5kmほどの舗装道路歩きです。ジグザグを繰り返すメルヘン街道の登りは結構疲れる登り返しでした。