麦草峠-(1h00m)-中小場山-(0h30m)-茶臼山-(0h05m)-茶臼山展望台-(0h40m)-縞枯山展望台-(0h15m)-縞枯山-(0h35m)-雨池峠-(0h30m)-双子池分岐-(0h40m)-麦草峠分岐-(1h00m)-麦草峠
縞枯山は八ヶ岳の北部に連なるなだらかな頂の一つで、その山麓はシラビソなどの針葉樹の白く立ち枯れる縞枯れが見られる山としても知られています。麦草峠から茶臼山、縞枯山と続く稜線は標高差も少なく、ピラタスロープウェイが登ってくる坪庭と合わせて、気軽なハイキングコースとして何時も家族連れなどのハイカーで賑わっています。
登山口は茶臼池の脇から始まります。シラビソの林の中を緩やかに登って行き道は木道なども整備され遊歩道のようです。
この稜線は旧御料地であったようで、宮標石が登山道に沿って続いています。大きな自然石に四角に×印が刻まれたものも宮標石でしょうか。赤いペンキで番号が描かれているようですが良く判りませんでした。
小さく登った岩の上は中小場山と言われるところです。小さな岩塊の上に立つと展望が開け、雲に頭を隠した南八ヶ岳の稜線が見え隠れしていました。
茶臼岳~縞枯山~雨池峠~麦草峠
中小場山からは茶臼岳への登りが始まります。シラビソの林の中に続く登りにひと汗を流すと茶臼山の山頂です。山頂を示す標柱がなければ通りすぎてしまいそうな頂です。左手のシラビソの林の中の道を進むと茶臼山の展望台があります。ここも目の前が広く開けたところで、正面には長い裾野を広げる丸山からニュウへの稜線、相変わらず赤岳の山頂付近は低い雲に覆われていました。
茶臼山からは縞枯山へと向かいます。一度小さく下った鞍部は立ち枯れた木立に覆われたところで、左手には五辻へと下っていく道が分かれています。ここから小さく登ると縞枯山の肩にたどり着きます。右手の岩塊の上は縞枯山の展望台となっています。
ここもまた展望が開けるところです、目の前には茶臼山の頂、右手には雲の下に茅野の町並みが広がっていました。
展望を楽しんだのち縞枯山に向かいます。明るくなった稜線は立ち枯れしたシラビソが目立つところです。たどり着いた縞枯山もまた目立たない頂で、山頂を示す標柱と宮標石がありました。
ここから雨池峠へはシラビソの林の中を下る急坂です。道も少し荒れ気味で、ここを登るのは結構大変そうです。
たどり着いた雨池峠は広く開けた草原場の広場で、左手に向かうと坪庭、正面の斜面を登ると雨池山、三ツ岳を越え北横岳ヒュッテへと向かう道です。
雨池峠では坪庭からやってきた家族連れなどがお弁当を広げていました。我々も大きな石に腰をおろしてお弁当にしました。尾瀬や北八ヶ岳など明るい山では、若い女性のハイカーを多く見かけるようになってきました。着ているウェアーも色とりどりのファッショナブルなものが多く、縞縞模様のパンツや巻きスカート、緑やピンクの派手な靴を履いている子もいます。色々なスポーツでもそのようですが、「女性多くなるとそのスポーツの人気も高くなっていく傾向がある・・」とか。今は年配者が多いハイカーも今後若い人が多くなっていってほしいものです。
雨池峠からは林道を通って麦草峠に戻ることにします。ここからの下りはそれほど急ではないものの、大きな岩がごろごろと転がる歩きにくい下りです。
ようやくたどりついた林道は双子池と八千穂を結ぶ林道ですがあまり車は入っていないようです。雨池へと向かう道を左に分け、しばらく歩くと麦草峠への分岐点です。ここからは緩やかな登りを麦草峠時へと向かいました。思いのほか長い登りに飽き始めること、小さな茶水池の傍にたどり着きました。
赤い屋根の麦草ヒュッテは北八ヶ岳沼めぐりの帰りに立ち寄ったところです。店の前では若い女の人が何やら工作をしています。見れば麦草ヒュッテのミニチュアを修理しているとか、段ボールなどで作った手作りですがなかなか綺麗に出来ていました。