横谷観音 


 寺社の種類:観音堂
 山号:-
 創建の時期:-
 本尊:聖観音
 札所:-
 所在地:長野県茅野市北山蓼科
 訪問日:2024年10月15日

 

紅葉の名所、横谷峡に祀られた観音堂です。

現地の横谷聖観世音菩薩由来によると

「昭和十二年、元陸軍中将の市瀬源助翁が この地を訪れた際、清らかにして美しく、 自然の精気張る雄大な横谷峡に護国の霊地を築こうと発願されました。そこで、北山湖東一部事務組合(現在の茅野市外山財産 区)の協力の下、金沢国有林の神聖な深山から元木を奉受し、当時の金沢村木舟区の大島武左衛門氏宅を借り、茅野市出身の彫刻家である小川由加里氏に観音菩薩像の造 立を依頼しました。小川氏は心身を清め、半年にわたり心魂を込めて像高六尺余りの御尊像を完成しました。また、芹ヶ沢区の硫黄山泉渋院には 原型となった「聖観世音菩薩像」(一尺 五寸)が安置されています。

奉賀の行列はたいへん賑やかで、牛車に御尊像を乗せ大勢の人たちがそれに同行し たといいます。小原龍海僧正により開眼法要が荘厳にお勤めされ、横谷聖観世音菩薩と称されました。以来地元の信仰もあつく、昭和五十年には現在の御堂が建てられました。毎年六月十七日には例大祭が執り行われています。」

横谷観音
観音堂に祀られた聖観音像
横山観音の扁額
横山観音の由緒書き
境内に宇賀神
宇賀神の案内板

境内には宇賀神の石像があります。かつてはメルヘン街道沿いにあったものを平成7年にこの地に移設したと言います。

 聖観音菩薩・正観音菩薩(せいかんのん)

六道を教化する六観音の一つ、地獄道を化益するという。1面2臂が特徴とされる。

 

 六観音(ろくかんのん)

六観音は六道輪廻の思想に基づき、六種の観音が六道に迷う衆生を救うという考えから生まれたもの。地獄道 - 聖観音、餓鬼道 - 千手観音、畜生道 - 馬頭観音、修羅道 - 十一面観音、人道 - 准胝観音、天道 - 如意輪観音とされる。天台系では准胝観音の代わりに不空羂索観音を加えて六観音とする。

 

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