山頂駅-(0h45m)-北横岳ヒュッテ-(0h20m)-北横岳北峰-(0h10m)-北横岳ヒュッテ-(0h50m)-山頂駅-(0h40m)-シラジクボ-(0h20m) -山麓駅
北横岳は八ヶ岳連峰の北に位置する双耳峰です。山頂直下に広がる溶岩台地である坪庭までロープウェが登っていることから小さな子供や高齢者まで、気軽に登れるハイキングの山として知られています。
たどり着いたピラタスロープウェイの駐車場に車を停め、ロープウェイで山頂駅へ向かいます。たくさんの観光客でにぎわう坪庭からはコメツガの林の中を登っていきます。緩やかに登る登山道は整備が行き届き、木の階段や桟道がジグザグを切りながら続いていました。
やがて右手に雨池峠への道を分けると北横岳ヒュッテです。たくさんのハイカーが休憩をしている小屋の前には、真っ赤な顔をした天狗のようなトーテムポールがあります。
小屋の前からコメツガの坂道をひと登りすると北横岳の山頂です。山頂は小さな双耳峰になっていて北峰には三角点、南峰には宮標石がありました。山頂は巻き上がる雲で展望はありません。目の前にそびえているはずの蓼科山もその麓に大河原ヒュッテの赤い屋根がわずかに見えるだけです。
帰りは七つ池を一回りしてから坪庭へ向かうことにします。相変わらず夏雲が巻き上がる山頂に別れを告げ、小さく下ると北横岳ヒュッテです。ここで道を左に、コメツガの林の中を下っていくと七つ池です。コメツガの緑を水面に写す小さな池ですが、自然保護のためということで2ノ池から先は通行禁止になっていました。
北横岳ヒュッテから緩やかに下っていくと坪庭です。またたくさんの観光客でにぎわう遊歩道を一回りしロープウェイの山頂駅にたどり着きました。
ここからはロープウェイの脇を下って行くことにします。途中、ピラタスの丘と呼ばれる展望台からは、明るい草原の先に青くかすんだ八ヶ岳の稜線が見えています。もうこの高原には秋の気配が近づいているようです。目立つのは黄色いハナイカリ、ヤツガダケアザミやノアザミも咲いていました。