道坂トンネル8:55~御正体山分岐9:15/20~今倉山10:20/30~赤岩ノ頭11:15~林道分岐12:10~二十六夜山12:30/40~1060m付近13:20/14:30~道坂トンネル14:45
山の会の今年最後の山行は今倉山と道志二十六夜山のハイキングです。道志二十六夜山は新花の百名山にも選ばれた山です。また二十六夜信仰の山としても知られています。
二十六夜信仰は月待信仰の一つで、関東周辺には多くの二十六夜塔が祀られています。江戸時代、旧暦の7月26日の月には阿弥陀三尊が現れるとして人々が寄り合い飲食などを供にしながら二十六夜(三日月)待ちの行事が行われていたと言います。
当初は12月11日を予定していました。そろそろ冬型の安定した天候が続く季節ですが関東の南岸を低気圧が通過するため平地でも雪と言う天気予報に13日に順延しての山行になりました。
朝は晴れていたものの都留インターを過ぎるころからは低い雲が富士山の頭を覆い始めてきます。昨日はかなり雪が積もっていたようで、道端には融け残った雪が、気温は0℃ですが路面凍結の心配はなさそうです。
たどり着いた道坂トンネルの傍の駐車スペースに車を停め今倉山を目指すことにします。天気が今一つのためか駐車スペースには赤いマツダの車が停まっているだけでした。
トンネル脇にはバス停もありますが利用できるバスは土日の季節運行、本数も少なくバスを利用するのは難しいようです。
登山口からひと登りすると御正体山へと向かう道を右に分けます。ここからは今倉山への急な登りが始まります。ひと登りした小さなピークを越えると再びまた小さなピーク、標高差は道坂トンネルから今倉山まで470mほどですがなかなかきつい登りです。
三角点のある今倉山は赤久縄山、菜畑山へと続く道志山塊の頂の一つです。山頂で一息を入れたのち冬枯れの尾根道を赤岩ノ頭へと向かうことにします。小さなコブを越える尾根道は右手に中央道沿線の山々が見え隠れするところです。
小さなコブには御座入山を書かれた私製の山頂標識がありました。鞍部から左に下って行く道は都留市街(沢コース)、エスケーフルートとして利用することができるところでしょう。
冬枯れの雑木林の中を登り返すと赤岩ノ頭にたどり着きました。広く開けたピークは雲取山や飛竜岳などの奥多摩の山々、遠くは八ヶ岳などの頂も見えるところと言います。しかし今日は低い雲が垂れこめ展望は今一つです。
天気予報では晴れと言うことですが富士山から雪雲が舞い降りているようです。期待していた富士山の頂だけでなく目の前の御正体山の山頂も雲の中です。気温はあまり低くないようですが細かい雪も降ってきました。
赤岩ノ頭からは二十六夜山に向かうことにします。小さなコブを越える道には固定ロープが張られた岩場もあります。
やがて登山道は林道に下って行きます。道坂トンネル側と戸沢を結ぶ林道ですが一般車の乗り入れは禁止、路面もかなり痛んでいるようでした。
林道を右手に進むと二十六夜山への登り口です。ここから山頂までは20分ほど、葉を落とした雑木林の尾根道には固定ロープが張られた岩場もありました。
たどり着いた山頂は西側が開けていますが低く垂れこめた雲の下では展望を期待することはできません。山頂の先には古い二十六夜と刻まれた石柱と石祠、その傍には二十六夜信仰の歴史を伝える案内板がありました。まだこの地域には古い信仰が伝えられているのかもしれません。
予定ではこの山頂でお昼と思っていましたが細かい雪が落ちてきます。とりあえず林道を道坂トンネルへと下って行くことにしました。
林道をしばらく下って行くと植林工事が行われている斜面、雪も止んできたので道端に腰を下ろしお昼にすることにしました。今日担いできたのは餃子鍋とニョッキのクリームシチューカレー味の二つです。気温はあまり低くなっていないようでしたが一般用のガスカートリッジでは火力不足、やはりこの時期は寒冷地用でなければ辛いものがあります。
それ程手間がかからなかっと言いながら1時間ほど、寒いこの時期は暖かいものはお腹だけでなく気持ちも満足するものです。お腹が空いていたこともありそれなりにウマウマでした。
帰りは道の駅どうしに立ち寄ることにします。期待していた手作り豆腐のお店は工場での営業が終わったようで、道の駅でお豆腐だけが売られていました。
9月の台風24号で通行止めとなっていた道志の道もいやしの湯近くをまわる迂回路が開通していました。片側通行の区間は土砂の崩落を防ぐための高い鉄板が、このせいもあってか道志の道はあまりく車の数も多くないようでした。
今年の山の会の山行はこれで終わりです。来年もたくさんの山に行ければ良いと話しながら帰りの道を急ぎました。