菰釣山~道志と丹沢の県境に位置する小さな頂~ 


標高
菰釣山 1,348.2m
山域
丹沢
登山日
1993年4月3日(土)
歩程
上り3:25、下り1:25、合計4:50
歩行距離
10.7km
標高差
580m
累積標高差
916m、-916m
登山口
善之木キャンプ場mapon
交通機関
 中央道相模湖ICから37km
登山コース
キャンプ場 -1:05→ 城ガ尾峠 -1:40→ 中ノ丸 -0:20→ 菰釣非難小屋 -0:20→ 菰釣山 -0:15→ 菰釣非難小屋 -1:10→ キャンプ場
コースmap
菰釣山 登山コース

 

道志村と山北を分ける県境の尾根の上に菰釣山という変わった名の山があります。その昔、地元の人が稜線上に菰を釣るしその領有権を争ったところから名付けられた山と言います。山域としては丹沢に属するようですが、そのアプローチの悪さからまだ足を踏み入れていない山です。

中央自動車道の相模湖インターから道志へ。都心では満開であった桜もここ道志ではまだ3分咲きです。右手に朝日を浴びた道志の山々、左手にはまだ雪を被った丹沢山、蛭ヶ岳、檜洞丸などの山々を眺めながら、道志7里と言われる道志街道を山中湖方面に。途中の善之木から道を左に折れ、狭い林道をしばらく登ると目指すキャンプ場です。すでに数台の車が路肩に停まっていました。

山行の記録

 善之木キャンプ場~城ガ尾峠

菰釣山からは靄の中に山中湖が

林道を登り始めると道はすぐに二手に分かれます。右手の道はサガセ西沢をブナ沢乗越へと登って行く道。左手の道はサガセ東沢を城ガ尾峠へと登って行く道です。今日は左手の道を登って行くことにします。落合橋を渡リ、サガセ東沢に沿った林道をしばらく登ると水晶橋。右手の広い道は西沢に向かう道のようです。左手に新しく補修された道をしばらく登ると林道の終点にたどり着きました。

ここからは杉の植林帯の中を登る登山道が始まりました。急な坂道をひと登りすると小尾根です。登山道は雑木林の中をたどる緩やかな登りに変わってきました。展望も開け正面には相模と山梨の県境の稜線が見えてきます。尾根を巻きながらしばらく登ると広い城ガ尾峠。東海道自然歩道の道標と小さなベンチが建っていました。

 城ヶ尾峠~中ノ丸~菰釣山

菰釣山へは右手の道を登って行きます。明るい雑木林の稜線をしばらく登って行くと三角点のある城ヶ尾山。山頂を示す小さな道標があるだけで気を付けなければ通り過ごしてしまいそうな山頂です。

城ヶ尾山からは稜線上をたどる心地好い尾根歩きの道です。小さなアップダウンを繰り返すと中ノ丸の小さな頂。朽ちかけた東海道自然歩道の道標とベンチが建っています。ここから菰釣山の山頂まではまだ1時間ほど。時計はすでに1時を過ぎようとしています。今日はここでコッヘルを出し昼食としました。

菰釣山の稜線にはブナの古木に包まれています

昼食の後、軽くなったリュックザックを肩に、明るい尾根道を菰釣山へと向かって歩き始めます。アップダウンの続く尾根道に息を弾ませるとブナ沢ノ頭。右手の沢に向かって、下山道となる西沢に下る道が分かれています。ここからひと登りすると非難小屋のあるブナ沢乗越。奇麗な非難小屋は10人ほども泊まれそうな小屋で、蒲団や毛布なども備えられていました。小屋の壁には「山頂までは登り30分。下り15分・・・」。ここにリュックザックを置き山頂を目指すことにします。

たどり着いた菰釣山の山頂は展望が開け、正面に御正体山から石割山への稜線。その左手には白く霞む山中湖。残念ながら富士山は雲の中に隠れその姿を見せてくれません。山頂一帯は菰釣山の別名であるブナ丸の名に相応しくブナの古木が良く似合う所です。もう暫くすると黄緑色の若葉に包まれる稜線になるでしょう。

 菰釣山~善之木キャンプ場

菰釣山からはブナ沢ノ頭を経て登山口へと下ることにします。非難小屋に置いたリュックザックを背負い、ブナ沢ノ頭から急な坂道をサガセ西沢へ。まだ冬枯れの雰囲気を残す西沢は、あまり人も入っていないようです。登山道には厚く落ち葉が降り積もり、気を付けなければ道を外しそうなところもあります。沢筋をしばらく下って行くと広い林道に飛び出しました。ここからはフキノトウを捜しながら、今朝車を停めたキャンプ場へと下ることにします。

その他のコース・山行記録
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