鳩待峠12:05~山鼻キャンプ場13:05/45~牛首分岐14:25/40~ヨッピ吊り橋分岐15:25~竜宮分岐15:50/16:00~山鼻キャンプ場17:05(テント泊)
行動時間 5:00、歩行時間 3:55、歩行距離:13.8km、累積標高差:+72m、-258m
山の会の仲間との山行は尾瀬ヶ原と笠ヶ岳への花の山旅です。たくさんのハイカーで賑わう尾瀬ヶ原はニッコウキスゲやワタスゲなど湿原の花が咲くところ、笠ヶ岳はタカネシオガマやホソバヒナウスユキソウなど蛇紋岩の山に咲く花に出会えるところです。
3連休の初日とあって高速道路はたくさんの車です。高尾山インターや鶴ヶ島JCTから高坂SAの間での渋滞で戸倉の駐車場にたどり着いたのは11時になりました。鳩待峠行きの乗り合いタクシーでおよそ20分、新たに造られた駐車場もまたツアーのバスなどでかなり混雑していました。
鳩待峠のベンチで昼食ののち山ノ鼻を目指して下って行きます。今日は山の会の4人用テントと我々の2人用テントの2張、ザックは16kgほどになります。下りと言いながら結構重いというのが実感です。先になり後になりながら下って行くハイカーは日帰り装備の軽いザック、かなりの高齢のグループから小さな子供を連れた家族連れ、登山を始めたばかりの若者のグループもいました。
たどり着いた山鼻のテン場はすでにカラフルなテントの花で一杯です。我々も至仏山荘にテント泊の手続きをして設営にかかりました。
ディザックに雨具などを詰め込んで尾瀬ヶ原を一回りすることにします。湿原に続く木道はたくさんのハイカーで賑わっています。ガイドを先頭に歩くツアー登山の団体も多いようです。今年は雪解けが遅かったこともありまだワタスゲの花が風に揺れています。シカの食害の影響もあるのかニッコウキスゲはまだ3分咲と言ったところです。
途中の牛首分岐から東電小屋方面へ、見晴らし十字路に向かう人が多いようで東電小屋へ向かう人は多くありません。ヤマドリゼンマイが目立つ湿原は乾燥化が進んでいるのか、沼尻川に沿って広がる疎水林は高層湿原がシラカバなどの林に変化して行くところのようです。
しばらく進むとヨッピノ吊り橋です。時計はそろそる15時半、東電小屋、見晴らし十字路を回るのには少し時間が少ないようです。ここから竜宮分岐に向かい山ノ鼻に戻ることにしました。
竜宮分岐へと続く木道は修復工事の最中です。古い木道が撤去されワイヤーで束ねられています。ヘリコプターで資材の運搬を行っているのでしょうが湿原の整備にも多くの手間と費用が掛かるのでしょう。
途中の下ノ大堀川は水芭蕉のビュースポットとして知られるところです。この時期はヒオウギアヤメが群生していました。山ノ鼻にたどり着いたのは5時過ぎ、至仏山荘のベンチで夕食です。
メニューはサンマの混ぜご飯、ニョッキのホワイトスープ、コンビーフ焼き、じゃがりこサラダそれとチキンサラダのイカマヨ会えです。山での料理は作りすぎると後始末がたいへん、少し少なかったかと思いましたがそれなりにお腹いっぱいでした。
山鼻キャンプ場6:20~鳩待峠7:20/50~オヤマ沢2017m付近9:25/45~笠ヶ岳分岐9:50~湯ノ小屋温泉分岐11:45/12:20~笠ヶ岳12:40/45~小笠13:40/50~1980m付近14:20/35~笠ヶ岳分岐15:05~鳩待峠16:25
行動時間 10:05、歩行時間 8:10、歩行距離:17.2km、累積標高差:+1255m、-1069m
4時半起床、朝食のメニューはカレー味のリゾットとカップスープです。前日、アルファ米に水を入れておくと後は鍋に入れるだけ、時間もかからず便利です。
テントを撤収、重いザックを肩に鳩待峠を目指します。すでに早朝のバスで鳩待峠に登って来た人が下ってきます。
たどり着いた鳩待山荘に荷物を預けて笠ヶ岳を目指します。大きなザックを担いで登るのを考えると結構ありがたいものがあります。
至仏山の登山口からは明るい登りが始まります。シラカバなどの林の中の登山道は緩やかに高度を上げていきます。ガイドを先頭に花の説明を聞きながら登って行くツアー登山の一行、早朝から至仏山に登っていたのかすでに山頂から戻ってくるハイカーもいました。
オヤマ沢の手前でぽつぽつと雨が降り始めます。天気予報では午後からは雨、少し早いようですが雨具にスパッツを付けることにしました。
ワタスゲが風に濡れるオヤマ沢田代を越えると笠ヶ岳への道が分かれています。ここからは木道も敷かれていない泥だらけの道、梅雨の時期の雨が少ないのかそれほどぬかるんでいません。
ガスの中に笠ヶ岳の山頂を眺めながら笹原を緩やかに下って行くと固定ロープが張られた岩場です。緩やかに登り下りを繰り返しながら進むと小笠直下のお花畑、さらに小さく下って登り返すと笠ヶ岳のお花畑にたどり着きます。
付近は蛇紋岩の岩場でエーデルワイスに近いとされるホソバヒナウスユキソウやタカネシオガマなどの花が今を盛りに咲いています。湯ノ小屋温泉へと下って行く分岐で昼食、テント装備が重たかったのか若干バテ美味です。岩陰で一休みするということで女性だけで山頂を往復してもらうことにしました。
あまり雨も降らないようですがガスに包まれた道を鳩待峠へ戻ります。笠ヶ岳から鳩待峠までおよそ6km、思いのほか時間のかかるものです。至仏山から下ってくる人も少なくなった登山道を下って行くと雲の下に日光の山々の青黒い稜線が続いていました。日光白根山は雲の中、金精山の左手には温泉ヶ岳の山頂も見えているようでした。
たどり着いた鳩待峠では5時過ぎのバスが、途中の戸倉スキー場などでお客さんを下ろし第一駐車場にたどり着いたのは5時半を回っていました。
尾瀬ヶ原はニッコウキスゲやワタスゲなど花が咲く高層湿原です。今年は雪が消えるのが遅かったこともあり山の季節は遅れ気味のようです。
山ノ鼻から鳩待峠へと登って行く登山道沿いには亜高山帯の花がたくさん咲いています。大きな葉を広げたヤグルマソウやハリブキ、オオレイジンソウやズダヤクシュなどを見付けることができます。
鳩待峠から笠ヶ岳へと続く登山道はたくさんの高山植物に彩られたところです。蛇紋岩に覆われた笠ヶ岳の南西斜面にはホソバヒナウスユキソウをはじめとする他の山では見かけない花を見付けることができるところです。