二股山~アカヤシオとヒカゲツツジの咲く小さな岩峰~ 


標高
二股山 569.6m
山域
北関東
登山日
2015年4月4日(土)、曇り
歩程
登り1:50、下り1:40、合計3:30
歩行距離
5.2km
標高差
383m
累積標高差
+452m、-452m
登山口
関東バス 下沢大関橋mapon
交通機関
 関東バス 下沢大関橋
登山コース
下沢大関橋~二股山南峰~二股山北峰~背戸山~下沢大関橋
コースmap
二股山

 

山行の記録

 コースタイム

下沢大関橋10:40-二股山登山口11:00-加園分岐12:10-二股山南峰12:30/13:15-二股山北峰13:30-背戸山(下沢城址)14:20/35-二股山登山口14:50-下沢大関橋15:10

 

 二股山

鹿沼の二股山は栃木百名山にも選ばれ小さな岩山でこの時期はアカヤシオやヒカゲツツジの花が期待できると言います。

青春18きっぷを利用して鹿沼駅に向かいます。昨年から海外の観光客が多くなったと言いますが日光に向かうローカル線は外国からのお客さんが目立つようです。スマートフォンやタブレットを片手に観光先の案内を見ているようです。言葉が通じにくい海外からの旅行も便利になったのでしょう。

鹿沼駅からは古峰神社行きのバスで下沢大関橋のバス停に、集落の中をしばらく進んで行くと二股山の登山口です。大きな農家の庭先にはアカヤシオの花が咲いています。ウメにサクラとスイセン、それにヤブツバキやアカヤシオなどなど、この周辺の春は一気にその盛りを迎えているようです。

鹿沼駅前のバス停
サクラの先に二股山
民家の庭先にはアカヤシオ
道端に延命地蔵

登山口には地元の車が数台止まっています。沢沿いに登って行く登山道にはタチツボスミレやエイザンスミレなど春の花が今を盛りに咲いています。

回遊コースが下ってくる道を右手に分けると登山道は樹林帯の中を登って行くようになります。数年前の雪害のためか沢沿いの道は倒木が辺りに散乱しています。それでも地元の人が登山道の整備をしてくれているようで、倒木が片づけられたり登山道が付け替えられたりしていました。

登山口の道標
回遊コースの下山口
沢沿いの道を登って行きます
倒木で荒れた沢沿いの道

沢を離れた登山道はシキミやヒメサカキ、ミヤマシキミなどの花を眺めながら急な斜面を登って行きます。フタバアオイの群落を越え左手の斜面を登って行くようになると小さな休憩ベンチがありました。

ジグザグを繰り返しながら樹林帯の急坂を登って行くと加園から登ってくる道を合わせる稜線です。さらに岩っぽい急斜面をジグザグに登ると展望地にたどり着きました。

倒木は多いものの道は整備され
樹林帯の中に休憩ベンチ
加園からの道を合わせ
急な登りに固定ロープ

丸太のベンチの先には安蘇山塊の山々が見えているようです。しかし曇った空の下にはどこがどの頂なのかを同定することは難しいものがあります。木立の先にピンクのアカヤシオも咲いていました。

樹林帯の稜線をひと登りすると雷電様の石祠のある二股山の南峰です。東側の展望が開け曇りがちの空の下に古賀志山、右手には鹿沼岩山の稜線が見えています。この山頂はヒカゲツツジの咲くところです。まだ4月の初めにもかかわらず黄色い花が咲き始めています。ピンクのアカヤシオとヒカゲツツジの競演が楽しめる山はあまりお目にかかれないものです。

展望台からは安蘇山塊の山々
アカヤシオが咲いています
雷電様の石祠
二股山の南峰

山頂からは北峰に向かいます。トラロープを頼りに樹林帯の急斜面を下って行きます。ふみ跡に誘われて左手の斜面を下って行きましたが小さな岩場で行き止まり、途中から右手の岩場を固定ロープで下り鞍部に下りました。

鞍部からは北峰への直登コース、左手には巻道が分かれています。巻道の途中からは下久我へと下る道も分かれています。

急坂を下って行きます
固定ロープを頼りに鞍部へ
北峰の先に鹿沼の街
北峰にも石祠

巻道を登り詰めた北峰もまた岩場の上の狭い山頂です。大きな石祠が祀られた山頂からは霞んだ鹿沼の街並みが見えていました。

 二股山~背戸山(下沢城址)

南峰の肩にはNHKの中継アンテナが建っています。ここからはなだらかな尾根道をつつじ平へと下って行きます。振り返ると二股になった山頂が木立の先にそびえていました。

つつじ平からわずかに下りと中坪への分岐です。ここからは杉林の中の登り返しが始まります。途中には下沢城の堀切が残っています。山麓に堀之内に下沢館が残っていることから地方豪族の詰めの城として築城されたもののようですが築城された年代や城主など詳細は判っていないと言います。

NHKの中継施設
つつじ平
中坪への道を左に分け
不動岩を巻き
早いヤマツツジも咲いています
下沢城の土橋と切り堀

小さなピークを越えると鞍部に不動岩と呼ばれる大きな岩。登り返す登山道には堀切や石橋、石垣などの遺構が残っています。368mのこぶは背戸山と呼ばれ本丸があったところのようです。

山頂で一息入れたのち登山口への急坂を下って行きます。木の根を頼りに急坂を下って行くと堰堤傍の回遊コース出口にたどり着きました。

背戸山の山頂
急斜面を下って行きます
回遊コースの下山口
山麓から眺める石切山

下沢の集落の先には深岩の切り立った岩壁がそびえていました。鹿沼周辺の山は背丈こそ低いものの岩っぽい変化に富んだ山が多いところのようです。

 

 コース GPSmap

 クリックするとGPSLogをダウンロードします。

 

その他のコース・山行記録
TAG:宇都宮
 訪問者数 今月:26件
 Back