鞍掛山登山口10:15-(0h25m)-鞍掛神社10:40/45-(0h25m)-奥ノ院11:10/25-(0h05m)-鞍掛山11:30-(0h05m)-大岩11:35/13:10 昼食-(0h20m)-分岐13:30-(0h25m)-鞍掛山登山口13:55
3月の岳人に栃木の里山として紹介されていた鞍掛山。馬の鞍に因んで名付けられた山名は岩手や石川、愛知などにもあるようでWikipediaによると全国に10ほどの頂があると言います。ツツジや紅葉の山として紹介されている山もまだ芽ぶきには少し早いようですが早春の鞍掛山に軽いハイキングを楽しむことにしました。
カーナビの案内に従い登山口を目指しましたが鞍掛トンネルから続く林道は木が倒れ通行できません。結局ガイドブックに紹介されていた射撃場わきの暗い林道をたどり登山口に向かうことにしました。
たどり着いた林道の分岐点には数台が停まれる駐車スペースがあります。左の道は森林公園へと向かう道です。分岐の先が二之鳥居の登山口です。石造りの鳥居の脇に登山コースの案内板が建っていました。
ここからは暗いヒノキ林の中の登りが始まります。しばらく登ると登山道は沢筋の中を登るようになります。やがて右手の岩陰に首の取れた双体神像が現れると程なく鞍掛神社です。
落差10mほどの滝の脇に岩の裂け目があります。暗いその中に何かが祀られているようでした。鞍掛山は古い山岳信仰の山で、山のそのものが御神体となっているようです。古代の神道を今に伝えているようで神殿などは造られていないようです。
鞍掛神社の先は岩コースと尾根コースの分岐点です。ここからは道を左に、暗いヒノキ林の中の急坂を登って行きます。しばらく登ると登山道には鎖の手すり、岩場に張れれた鎖ではないもののここを下る時は鎖があったほうがありがたいのかもしれません。
急な登りに息を切らせるとやがて稜線にたどり着きます。左手には小さな石祠が祀られた鞍掛け神社の奥ノ院、その先に立つと梢の先に古賀志山の山頂が見え隠れしていました。
奥ノ院で一休みしたのち鞍掛山の山頂に向かいます。古賀志山から登ってくる登山道を左手から合わせると鞍掛山の山頂にたどり着きました。木立に覆われた山頂には三角点がありますが展望は期待できないところです。
山頂からは芽吹きの始まった雑木林の尾根を大岩へ。小さな梯子を頼りに岩の上に登ると目の前には古賀志山の山頂、そのすそ野には森林公園やゴルフ場が広がっていました。明るい春の日差しが降り注ぐ岩場に上はすでに春の真っ盛り、岩場の先にはアカヤシオの花も咲き始めています。
岩場の上で昼食を楽しんだのち、尾根コースをたどり分岐へと戻ることにします。明るい雑木林の中の下る登山道には、何ヶ所かトラロープが張られているところもありましたがそれほど急なところもありません。
山頂から45分ほどで車を停めた登山口にたどり着きました。
人気の古賀志山から僅かに離れている鞍掛山は訪れる人は多くないようです。平日のためかこの日あったハイカーは単独行の男性2人。大岩直下の岩場にアカヤシオが咲き始めていましたがしばらくするとツツジの花が山肌を飾り始める言います。