男抱山登山口10:35-女抱山11:25/12:05-男抱山12:20/30-男抱山登山口12:55
登山口は道の駅ロマンチック村近くの国道沿いです。墓地の傍の駐車スペースには5台ほどの車を停めることができそうですが平日のためか止まっている車はありません。
駐車場からは杉木立の暗い道を登り始めます。ほどなく登山道は男抱山と女抱山の分岐に、我々は左手に道をとり女抱山に向かうことにします。
厚く降り積もった落ち葉を踏みしめながら急坂を人登りすると雑木林の尾根道です。アカマツが混じる雑木林にはまだモミジやドウタンツツジの紅葉が残っています。登山道には小さな岩場もあり思いのほか変化のあるところです。
女抱山の山頂は小さな岩の上です。展望の開ける岩の上からは左手に古賀志山の岩峰、右手には木立の中から男抱山の山頂、その先には紅葉に包まれた宇都宮アルプスの稜線が続いていました。
山頂の傍には文字のかすれた女抱山の山頂標識、その上に富士山の山頂標識が打ち付けています。ガイドブックなどでも女抱山の名前はあまり使われていないようです。
女抱山からは男抱山に向かうことにします。樹林帯の中を下った鞍部には半蔵山へと向かうハイキングコースが分かれています。登り返した男抱山の山頂は小さな岩峰の上にあります。固定ロープを頼りに岩の上に上ると展望が開ける狭い山頂です。
白いペンキで男抱山と書かれた岩の上からは送電線の下に宇都宮アルプスの山々、振り返ると女抱山の先に古賀志山のギザギザと続く稜線も見えていました。
展望を楽しんだのち登山口に戻ることにします。山頂直下は固定ロープが張られた小さな岩場です。目の前には微妙なバランスでそそり立つ大きな岩がありました。
よく地震などで崩れないものと要らぬ心配をしながら樹林帯の中を下っていきます。ほどなく先ほど別れた道標が現れると登山口は目の前でした。
小さいながら変化に富んだ岩っぽい登山道、山頂からは思いのほか広い展望が楽しめる山、栃木百名山にも選ばれていない山ですが小さな子連れでも楽しめるハイキングの山として人気があるのも頷けそうでした。