駒岩登山口10:00-(0h35m)-鳥居前10:35/40-(0h20m)-獅子井戸の水場11:00-(0h45m)-石尊山11:45/50-(0h40m)-高田山12:30/13:25-(0h45m)-1030m付近14:10/25-(0h15m)-わらび峠14:40-(1h05m)-四万大橋15:45-(0h55m)-駒岩登山口16:40
四万温泉へと向かう国道沿いに小さく頭を持ち上げる高田山。1等三角点の山としてガイドブックにも紹介されている山です。ヒルがいると言うことで秋から冬にかけて登ろうと思いながらなかなかチャンスに巡り合えなかった山です。
駒岩の公民館に登山者用の無料駐車スペースがあります。ここに車を停め山頂に向かうことにしました。秋の日を浴びる集落の坂道を登って行きます。登山口にはヒル避けのスプレイが用意されています。10%の食塩水と言いますがそれなりの効果があるようです。
登山道はシカ避けの電気柵を越え杉林の中を緩やかに登って行きます。温かい時期には杉の落ち葉の下にヒルが潜んでいるようですが朝晩の気温が5度近くになったこの時期は越冬を始めているようです。
しばらく登った所に石の鳥居があります。ここから登山道は雑木林の山肌を巻くように登って行きます。ジグザグと登って行く道は傾斜もきつくなかなか辛い登りです。
獅子井戸と書かれた標柱が立つ水場は水量も少なく枯れかかっていました。この付近からは紅葉も色付き始め、明るい日の光を浴びるカエデの葉はますますその色を濃くしているようです。
たどり着いた稜線からは明るい尾根道を登って行きます。やがて登山道は石尊山への急な登りになります。だどり付いた山頂は大きな岩塊の上、小さな石祠が祀られた狭い岩の上には大きな展望が広がっています。白く霞んだ秋空の下に榛名山の頂き、左手には十二ヶ岳の頂も霞んでいます。目の前に見える小さな岩峰は嵩山のようです。
石尊山からは痩せた稜線をたどるアップダウンの尾根歩きが始まります。木の根につかまりながら小さく下った急坂はすくに岩混じりの尾根を登り返します。左右が切れ落ちた稜線を越えながらのアップダウンを繰り返しながら高度を上げて行きます。
細くなった稜線の登りに息を弾まると高田山の山頂です。カヤトに覆われた山頂には1等三角点が置かれていました。駒岩登山口の案内板には眺望絶佳と書かれていましたが東側の木が伐り払われ僅かに紅葉の山肌が見えるだけ、期待していた稲含山や谷川岳は木立の陰に隠れていました。
誰もいない山頂に腰を下ろし昼食にしました。しばらくすると20人ほどの一団が登ってきます。中年のガイドさんを先頭に登るツアー登山で帰りには四万温泉にも立ち寄るようです。高田山も人気のある山なのがうかがえるところです。
下山はわらび峠側に下ることにします。山頂には道標が立っているものの歩き始めが判りにくいところです。また登山道は厚く落ち葉も積っていることも道を判らなくしています。木の枝に付けられた赤いテープや所々に打たれた国土調査の白い杭を目印にわらび峠を目指します。
駒岩からの登りも急でしたがわらび峠への下りも急な坂道です。岩場こそないものの左右が切れた痩せた尾根の上を下って行くところもありました。
唐操原を示す道標が現れると登山道も幾分緩やかになってきます。笹に覆われた稜線、暗い樹林帯の下りなど峠が近付くにつれ道も判りにくくなってきました。たどり着いたわらび峠は砂利道の林道の上です。目の前には大黒天の小さな社が祀られていました。
ここからは単調な砂利の林道歩きです。赤や黄色に色付いた山肌を眺めながら四万温泉を目指して下って行きます。途中、実もすっかり落ちてしまったマムシグサ、枯れた葉に黒くなった鞘がなぜか不気味な感じがします。
林道歩きに飽き始めたこと四万温泉の入り口にたどり着きました。先ほど出合ったツアーの一行は近くの日帰り温泉で入浴しているようです。我々はここから舗装道路をおよそ1時間、途中には喜満ヶ渕や四万甌穴など名所もありました。
車道歩きの疲れも出始めるころ、車を停めた駒岩の集落です。登り始めから6時間、わらび峠を回ってくるとそれなりに充実した山登りが楽しめる山でした。