秦野駅10:35-1h10m-浅間台先のベンチ・昼食11:45/12:20-0h25m-栃窪神社12:45-0h30m-八国見山13:15/25-0h55m-頭高山14:20/25-1h30m-渋沢駅15:55
表丹沢の山々を見上げる渋沢丘陵の上には軽いハイキングコースがあります。大正12年(1923年)に発生した関東大震災は相模湾沖を震源とするM7.9の地震で、首都圏で死者10万人を越える甚大な被害をもたらしました。塔ノ岳の山頂にあった尊仏岩が崩落したりこのハイキングコースの途中に震生湖ができたことでも知られています。
小田急の秦野駅は平日と言うこともあり閑散としています。駅から市街地の中をたどる道は道標も少なく判りにでところす。丘陵上に続く明るい舗装道路にたどり着くと渋沢の街並みの上に表丹沢の山々がそびえていました。
白く雪化粧をしているのは塔ノ岳、数日前の雨で山頂付近は雪になったようです。ヤビツ峠から大山へと登るイタツミ尾根にも薄く雪が張り付いているようでした。
明るい舗装道路は震生湖へ。駐車場のある湖畔には遊歩道もあり釣りなどを楽しむことができるようです。ここは関東大震災で付近の丘陵が崩落した堰き止め湖で、流入する川も流出する川もないと言われています。
しばらく先の震生湖入口には福寿弁財天があります。春先にはオキナグサが咲く参道には真っ赤な奉納旗が立ち並んでいます。赤い弁天堂の中には琵琶を持た裸弁天像が祀られていました。
震生湖のバス停を越えると耕作地の側をたどる道になります。付近にはヤマユリの里づくり看板が掲げられていました。夏には白いヤマユリの花が咲くのでしょうがこの時期、花柄さえも見付けることができませんでした。
栃窪の集落を越えると渋沢駅への分岐、狭い民家の中の道を登って行くと栃窪神社への分岐になります。近くには犬を飼育しているところがあるようで甲高い鳴き声が辺りに響いています。
石段を登った先には栃窪神社の社が祀られています。社殿によると付近は小田原道の要衝であったことから、古地図などには御嶽社があったと言います。しかし創建などの詳細は不明のようです。
分岐からは暗い山道を登って行きます。途中道を左に折れしばらく進むと渋沢丘陵の最高点、八国見山にたどり着きました。古い地形図には三角点が記されていますが山頂の真ん中に保護石が残っているだけ、小さなお地蔵さんと鉄剣が埋められていました。
八国見山から分岐に戻ると登山道は杉林の中をたどる道になります。途中には渋沢駅へ下る道標もありました。冬キャベツやソラマメなどがまかれた畑からは白く霞んだ空の下に箱根の稜線が見えているようです。
三嶋社への道を左へと分けるとかりがねの松です。真っ赤な社が祀られたところはかりがねと言う都のお姫様が亡くなった所とか。社の傍にはかりがねの松の言い伝えが紹介されていました。
頭高山入口の道標からはみかん畑の脇を登り始めます。さらに雑木林の中を進むと頭高山直下の広場にたどり着きました。ここは丹沢の山々の展望を楽しむことができるところで、広場にはトイレも整備されています。
緩やかに登る道は頭高山を周遊するように山頂へと登って行きます。雑木林に覆われた山頂には東屋と頭高山を紹介する案内板が建っていました。
頭高山からは渋沢駅に戻ることにします。頭高山入口のみかん畑では無人のみかん狩り。実は小さいものの10円/2個ということで、レジ袋にみかん狩り取ってきました。
渋沢駅への道は道標も少なく判り難いところです。少なくなったバッテリーを気にしながらスマホの地図を頼りに渋沢の駅を目指しました。