登山口10:40-(0h45m)-南西鞍部10:25/35-(0h55m)-三ッ岩岳山頂12:20/55-(0h25m)-滝王大権現13:20/25-(0h20m)-滝王大権現分岐13:45/50-(0h10m)-登山口14:00
西上州には小さいながら岩の鎧を身に纏い、渓谷の奥にひそりとそびえる玄人好みの山が多くあります。南牧川の支流、大仁田川の奥にも大仁田ダムを挟んで三ツ岩岳と烏帽子岳の2つの岩峰がそびえています。
たどり着いた大仁田ダムの下には立派な駐車場があります。登山口は滝王大権現里宮の社の脇から始まります。砂防工事のためか新しく造られた堰堤の脇を登山道は登って行きます。最初からまっすぐに登る急坂に思わず息も上がりそうです。
浅い沢を渡ると滝王大権現へと向かう分岐点です。ここは道を左に、スギ林の中の暗い登りは少し荒れているようで倒木も目立つ登りです。
やがて登山道は伐採のために付けられた作業道にたどり着きます。この作業道も最近付けられたようで、土留めに使われている間伐材の柵もまだ新しいようです。作業道を登るとほどなく南西鞍部にたどり着きますた。まだ若葉に包まれた梢の先に西上州の山並みが見えています。
ここからも雑木林の中の急な登りが続きます。柔らかい若葉の稜線にはミツバツツジの花がちらほら、期待していたアカヤシオは数日前の雨風で落ちてしまったようです。それでも枝先に僅かに咲き残ったピンク色の花を見付けることが出来ます。
細くなった岩がちの稜線を登って行くと目の前に見上げるほどの大きな岩がそそり立っています。岩を巻くように急な斜面を登ると固定ロープが張られた20mほどの岩場を登ることになります。たどり着いた岩場の上は稜線上のピークです。ミツバツツジやアカヤシオが咲く細い稜線を小さく下り登り返すと三ツ岩岳の山頂にたどり着きました。
目の前が開けた小さな山頂からが西上州の山々を一望するパノラマが広がっています。目の前にそびえる切り立った岩峰は大岩、その先には信越国境の稜線が連なっています。目を右に移すと荒船山の山頂である経塚山、ここから艫岩は見えないようで見なれた荒船山のテーブルマウンテンとは違った山のようです。その先に霞む雪の頂は浅間山のようです。
山頂で昼食ののち滝王大権現へ下ることにします。分岐から小さく下ると細くなった岩の鞍部、ここからは小さな岩峰を登り返すことになります。岩場の右手はかなりの高度感で切れ落ちていました。
雑木林の中の急な下りの先には大きな岩があります。これを巻くように下ると滝王大権現にたどり着きました。オーバーハングした岩場は50mほどでしょうか。岩の下には朽ちかけた社が祀られていました。
ここからはスギ林の中の下りが始まります。ジグザグを切りながら下って行く急坂に飽き始めること、滝王権現の分岐にたどり着きました。ここからは堰堤沿いに登山口へ下って行くだけです。
堰堤に沿って登る登山道わきにはムラサキケマン、エイザンスミレ、ミヤマハコベ、ネコノメソウなどの花が咲いていました。