三崎口駅7:30~妙音寺7:50/8:20~三浦白山神社9:30~円福寺10:00/25~金田バス停10:35/44=(京急バス)=剱崎バス停10:50/55~白浜毘沙門天堂11:30/35~慈雲寺本坊11:55/12:10~宮川公園12:40/50~宮川町バス停12:55/13:12=(京急バス)=三崎港13:20、海南神社13:23/27、うらりマルシェ13:33/14:05~見桃寺14:15/20~天神町バス停14:45/47=(京急バス)=三崎口駅15:05
今年の歩き始めは三浦七福神です。
三浦市内に点在する五つの寺院と二つの神社をめぐるもので、遠く富士箱根伊豆の連山や房総半島が望まれるところです。最近は徒歩や自転車、トレランでで参拝する人も多くなったようですが。徒歩で巡れば24km、途中のバスの便はあまり良くないようです。
●福禄寿・妙音寺、住所:三浦市初声町下宮田119 |
●恵比寿・円福寺、住所:三浦市南下浦町金田258 |
●毘沙門天・慈雲寺、住所:三浦市南下浦町毘沙門、御朱印受付は慈雲寺 |
●弁財天・海南神社、住所:三浦市三崎4丁目12-11 |
●布袋尊・見桃寺、住所:三浦市白石町19-2 |
●寿老人・白髭神社、住所:三崎町小網代1516 |
●大黒天・延寿寺、住所:三浦市初声町下宮田3403 |
最初は三崎口駅近くの妙音寺です。三浦七福神公式サイトの参拝モデルコースに従い妙音寺へ、yamapなどの記録では三浦海岸駅から海岸線を走り円福寺から参拝を始めている記録も多くあるようです。
国道134号線を僅かに南に歩いたところから住宅地の中を妙音寺へと向かいます。晴れているものの、気温はかなり低くなっているようで手袋がなければ手もかじかみそうです。
妙音寺は関東88カ所霊場第58番札所、東国花の寺百ヶ寺─山にも選ばれた古刹です。かつては鎌倉街道沿いに七堂伽藍を備えた寺院と伝えられ、小田原北条氏の庇護を受け雨乞いの祈願寺として栄えたと言います。
石段を登ると本堂、その裏にはたくさんの石仏が祀られた花山曼荼羅です。展望が広がる山頂には大きな大日如来像が祀られていました。その傍の大師堂には福禄寿が祀られています。花の時期にはあじさいやヤマユリなどが咲き乱れまさに花浄土と呼ばれています。すでに白い水仙、ろうばいが咲いていました。
駐車場近くには四国霊場のお砂踏み場があります。右手には大きな石造りの独鈷が祀られていました。
妙音寺からは円福寺へと向かいます。海岸線沿いに県道を下って行くものと思っていましたが三浦半島を横断する道は少ないようです。また三浦七福神のガイドブックにも巡拝のルートが詳しく紹介されていません。このような時はGoogleMapのナビが便利なようです。結局かなり大回りして海岸線を下って行くことになりました。
人影も少ない住宅地の中には古い庚申塚がありました。この道もまた古い街道だったのでしょう。
途中には三浦白山神社がありました。源頼朝に仕えた三浦一族の武将、菊名左衛門重氏によって勧請された神社です。地元の氏神として初詣の松飾りりなどがされていました。境内の奥には白山古墳と呼ばれる横穴古墳がありました。
車の流れも多い県道は東京湾を挟み房総の山々を一望できるところ、左手の高い煙突は横須賀の火力発電所です。冷たい風を受けながら走るヨットサーフィンを眺めながら道を下って行くと金田の漁港です。ここは朝市で訪れたことのあるところです。
距離が長いこともあり三浦七福神を歩く人はあまり多くないようです。小さなザックを背負った初老の男性が目の前路歩いていました。サイクリングのグループが走り抜けていましたがネットで紹介されていたトレランの若者は多くないようです。
道標に導かれ道を右に曲がると円福寺です。ガイドブックでは妙音寺から3.1Km、1時間近くの歩程となっていましたがかなり遠回りしたものです。
ここは車での参拝者が目立つところ、正月には七福神巡りに訪れるお若者も多いようです。境内には樹齢500年の大銀杏や槙の老木があります。六地蔵やにこやかなお顔の七福神も祀られていました。
三浦七福神を歩くのはなかなか厳しいものがあります、白浜毘沙門天までのバスは少なく1時間に1本、剱崎へのバスもありますが剱崎から白浜毘沙門天まではかなり距離があるようです。
剱崎のバス停から海岸線を回ると江奈湾です。ここは関東ふれあいの道歩きで訪れたところです。
トンネル脇の坂道を登って行くと視界が開け、今が旬の三浦大根の畑が広がっています。出荷時期をずらすためかすでに大きくなっているもの、また背丈が低い大根もあります。トラクターの近くで出荷作業をしている人が数名、収穫の作業もなかなか大変そうでした。
大きな石柱から道を左へ、大根畑の中を下って行くと白浜毘沙門天です。慈雲寺の毘沙門堂ですが民家を離れた山道の中ではお堂を守るのもなかなか大変でしょう。
正月飾りのお堂には鏡餅やお酒が供えられていました。ここもまた車での参拝者が多いところです。杖を突いた高齢の人も多くいました。
白浜毘沙門天からしばらく歩くと慈雲寺です。ここは白浜毘沙門天の納経を行っているお寺です。小さな境内の駐車場には車が数台、地元の人も多いようで本堂の前には参拝を待つ人の列もできていました。
慈雲寺からは三崎港へ向かうことにします。ネットなどでは岩堂山近くをたどる道を歩いているようですが関東ふれあいの道あるきでたどった毘沙門湾沿いの道を歩きました。
毘沙門湾からしばらく登ると風力発電の大きな風車が回る宮川公園、ここは展望が良いのか多くの家族連れが車で訪れていました。
宮川のバス停からは三崎港行きのバスで、海南神社に初詣に行く家族ずれが乗っています。このバスも1時間に1本程度、やはりバスの便はあまりよろしくないようです。
たどり着いた三崎港は初詣や観光で訪れたお客さんで賑わっています。海南神社は三浦開拓の祖、藤原資盈が天元5年(982年)に社殿を造営した古い歴史の神社です。参道は初詣の参拝客でにぎわいコロナの感染拡大が嘘のようです。
境内にある高家神社は料理の祖神として知られる磐鹿六雁命を祀る神社です。毎年四月下旬には包丁供養感謝祭が行われると言います。
うらりマルシェでお土産、近くでマグロ丼などと思っていましたがお昼時と重なったのがたくさんお環境客でにぎわっています。
コロナの感染など気になることもあり見桃寺の参拝をしたのち三崎口駅に戻ることにしました。
見桃寺は源頼朝の花の三御所の一つ桃の御所のあとに祀られたお寺です。花の三御所は椿の大椿寺(だいちんじ)、桜の本瑞寺と桃の見桃寺です。吾妻鏡にも書かれ三崎御所とも呼ばれていました。
たどり着いた見桃寺はコンクリート造りのお寺です。本堂には大きな腹を抱えた布袋さまの絵が掲げられていました。
歩きの三浦七福神めぐりが思いのほか時間がかかるものです。こののち白髭神社、延寿寺が残っていますがまたの機会に歩くこととして車を停めた三崎口駅に戻ることにしました。