鎌倉観音霊場26番 海蔵寺 


 寺社の種類:臨済宗建長寺派の寺院
 山号:扇谷山
 創建の時期:建長5年(1253年)
 本尊:薬師如来
 札所:鎌倉三十三観音霊場26番札所
 所在地:神奈川県鎌倉市扇ガ谷4丁目18-8
 訪問日:2019年5月7月

 

鎌倉六代将軍宗尊親王の命により藤原仲能が創建した古刹です。往時は七堂伽藍の大寺であったが鎌倉幕府の滅亡時に焼失ました。応永元年(1394年)に上杉氏定を開基とし心昭空外を開山として再興されたと伝えられています。

鎌倉市・海蔵寺の参道
海蔵寺の参道
鎌倉市・海蔵寺の参道わきに底脱の井
参道わきに底脱の井
鎌倉市・海蔵寺の底脱の井案内板
底脱の井の案内板
鎌倉市・海蔵寺の案内板
海蔵寺の案内板

参道わきには底脱の井があります。鎌倉十井の一とされ安達泰盛の娘千代能が読んだとされる歌に由来するものと言います。

境内の奥には薬師堂があります。土間の堂内には薬師三尊が祀られその脇には十二神像が祀られていました。薬師如来坐像は鎌倉十三仏のひとつと言います。

鎌倉市・海蔵寺の山門
海蔵寺の山門
鎌倉市・海蔵寺のモミジの新緑が美しい境内
モミジの新緑が美しい境内
鎌倉市・海蔵寺の境内に鐘楼
境内に鐘楼
鎌倉市・海蔵寺の薬師堂
海蔵寺の薬師堂
鎌倉市・海蔵寺の薬師堂に薬師三尊と十二神将
薬師堂に薬師三尊と十二神将
鎌倉市・海蔵寺の扁額
海蔵寺の扁額
鎌倉市・海蔵寺の本堂裏にはやぐら
本堂の裏にはやぐら
鎌倉市・海蔵寺の石仏が祀られています
石仏が祀られています
鎌倉市・海蔵寺の石碑と石塔が祀られています
石碑と石塔が祀られています
鎌倉市・海蔵寺の本堂裏の庭園
本堂裏の庭園

境内の岩窟には十六の井があります。暗い洞窟の中に清水を湛えた16の丸穴があます。

鎌倉市・海蔵寺の岩のトンネルをくぐり
岩のトンネルをくぐり
鎌倉市・海蔵寺の十六の井入り口
十六の井の入り口
鎌倉市・海蔵寺の十六の井石碑
十六の井の石碑
鎌倉市・海蔵寺の水をたたえる十六の井
水をたたえる十六の井
鎌倉市・海蔵寺の岩窟正面に観音菩薩像と弘法大師像
岩窟の正面に観音菩薩像と弘法大師像

正面には観音菩薩像と弘法大師像が祀られています。この丸穴水は井戸ではなく納骨穴とも考えられています。

関連記録・コース

 臨済宗建長寺派(りんざいしゅうけんちょうじは)

日本仏教の一宗派。臨済宗一四派の一つです。本山は京都の妙心寺、派祖は関山慧玄。

 

 薬師如来・薬師瑠璃光如来(やくしにょらい)

東方浄瑠璃世界の教主。人々の病患を救うとともに悟りに導くことを誓った仏で医薬の仏として信仰される。右手に施無畏印(せむいいん)を結び、左手に薬壺(やっこ)を持つ。脇侍に日光菩薩と月光菩薩、眷属として十二神将が配される。

 

 鎌倉三十三観音霊場(かまくらさんじゅうさんかんのんれいじょう)鎌倉観音霊場(かまくらかんのんれいじょう)

大正から昭和初期にかけて設定された観音霊場で、江戸時代に成立した鎌倉郡三十三箇所をベースにされている。鎌倉郡三十三箇所と異なり、廃仏毀釈により廃絶・移転してしまった寺も存在した事から23箇所の霊場が新たに加えられている。

1番 大蔵山杉本寺、2番 金龍山宝戒寺、3番 祇園山安養院、4番 海光山長谷寺、5番 満光山来迎寺、6番 錦屏山瑞泉寺、7番 岩蔵山光触寺、8番 飯盛山明王院、9番 稲荷山浄妙寺、10番 功臣山報国寺、11番 帰命山延命寺、12番 中座山教恩寺、13番 稲荷山別願寺、14番 随我山来迎寺、15番 円龍山向福寺、16番 内裏山九品寺、17番 南向山補陀洛寺、18番 天照山光明寺、19番 天照山蓮乗院、20番 天照山千手院、21番 普明山成就院、22番 霊鷲山極楽寺、23番 大異山高徳院、24番 亀谷山寿福寺、25番 泉谷山浄光明寺、26番 扇谷山海蔵寺、27番 若昇山妙高院、28番 巨福山建長寺、29番 蓮菜山  龍峰院、30番 福源山明月院、31番 金宝山浄智寺、32番 松岡山東慶寺、33番 円覚寺仏日庵

 

 神仏分離令(しんぶつぶんりれい)廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)

明治元年(1868年3月)、明治政府によって出された神仏習合を禁じた命令。これにより全国に廃仏毀釈(はいぶつきしやく)運動が起り神社と習合していた寺院の仏堂、仏像、仏具などの破壊・撤去された。

 

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