小沼駐車場10:35~長七郎11:10/30~小沼水門・長七郎山分岐11:50~おとぎの森12:10~茶ノ木畑峠12:45/13:05~銚子の伽藍13:40/50~牛石山の東屋13:15/25~牛石峠14:30~荒山分岐14:15~八丁峠15:00~小沼駐車場15:05
関東の梅雨も8月には明け、少し不安定ですがこれからは夏空が期待できるようです。しかし山の会の山行は新型コロナの感染拡大で活発な山行は行えないような雰囲気です。
たどり着いた小沼の駐車場には長七郎山や地蔵岳を目指すハイカーの車で一杯です。
長七郎山の登山口には関東ふれあいの道の道標が建っています。ここは群馬県の関東ふれあいの道、ツツジのみちが通るところです。小さな子供の手を引いたハイカーが登る雑木林の道は緩やかに長七郎山を目指します。展望台からは大沼や黒檜山も見えていましたが山頂が近づくにつれガスが巻き上がってきました。
大きなケルンが積まれた山頂にはたくさんの人がお弁当を広げています。巻き上がるガスの中では日差しも遮られ下界では30度を超えていたようですがむしろ少し肌寒さを感じそうです。
山頂からは雑木林の稜線を下って行きます。しばらく下ると賽ノ河原、見上げると巻き上がる雲の中に地蔵岳山頂のアンテナ群が見え隠れしていました。
たどり着いた小沼水門への分岐からは道を左に、おとぎの森へ向かうことにします。太い道は地形図上では実線の小径、かつては車も入ることができたのでしょう。我々は笹に覆われた踏み跡を下って行くことにします。
右手は粕川により土削られた深い沢で、木立の間からは堰堤や狭く切り立ったゴルジュを見下ろすことができます。数年前、銚子の伽藍から粕川の川沿いを登りおとぎの森へと抜けようと思いましたが道を見付けられませんでした。この付近に登ってくるようで木立に結ばれた赤テープの先には粕川へと下って行く踏み跡が見え隠れしています。
たどり着いたおとぎの森には消えかけた看板と道標が建っています。近くの案内板には平成10年ごろおとぎ沢で赤城山頂温泉の掘削工事が行われたとか、当時はこの付近まで車も入っていたのでしょう。
広くなった道を緩やかに登って行くと小沼へと続く道標です。ここからガスに包まれた雑木林の山肌を緩やかに登ると茶ノ木畑峠です。
茶ノ木畑峠で少し遅めの昼食です。雑木林に覆われた稜線は春はたくさんのツツジが咲くところ、秋にはカエデやシラカバなど紅葉も楽しめるようです。
横引き尾根と呼ばれる雑木林の稜線を銚子の伽藍に向かいます。巻き上がるガスに包まれた稜線はどこか幻想的な雰囲気が漂っているようです。登山道に目を落とすと登山靴の跡も幾つか、今は人影もありませんが銚子の伽藍を目当てに歩いている人もいるのでしょう。
やがて沢音が近づいてくるとトラロープを頼りに下る急坂です。今朝ほどまで雨が降っていたのかかなり滑りやすいところもありました。
たどり着いた粕川を左に、踏み跡を僅かに進むと銚子の伽藍です。ここは粕川が岩穴から落ちるところです。不動滝から銚子の伽藍には幾つかの滝が架かるところで、沢登りのコースとしての記録もネット上に散見できます。
雨上がりで増水したか粕川の先にトラロープが見えます。急坂に続く薄い踏み跡は標高差で150mほど、真っすぐに登る急坂に汗を流すと牛石山の東屋にたどり着きました。
登山道の傍には日本武尊の東征に由来すると言う牛石があります。大きな岩はどこか顔にも見えるようです。しかし牛石の由来は伝わっていないようです。
ここからは舗装された県道大胡赤城線を小沼へと歩くことになります。牛石峠からしばらく進むと荒山への分岐、ここからは関東ふれあいの道が通るところです。群馬県の関東ふれあいのみちは35コース、ツツジのみちと呼ばれるこのコースは赤城山ビジターセンターから赤城温泉郷へと続く12kmの道です。
途中にある三途の川は粕川の支流の一つです。ネットで見ると銚子の伽藍からここまで踏み跡をたどることができるようです。機会があれば歩いてみるのも良いかもしれません。
血の池へと続くふれあいの道は朝香嶺の山肌を登り小沼に向かうようです。我々は舗装道路を歩き小沼の駐車場に向かいました。