赤城山総合観光案内所-(1h05m)-鍬柄山-(0h55m)-鈴ヶ岳山頂-(1h00m)-鍬柄山-(0h50m)-赤城山総合観光案内所
鈴ヶ岳は赤城山の寄生火山のひとつで山頂には鈴嶽山神社、赤城山神社、愛宕山神社の大きな石碑が祀られていす。この頂もまた山岳信仰の名残を今に残すところです。
鈴ヶ岳の登山口は新地平にあります。以前はエネルギー資料館と呼ばれていた赤城山総合観光案内所の駐車場に車を停め山頂を目指すことにしました。
白いズミの花が咲き始めた雑木林は明るい緑色に包まれています。緩やかに登って行く登山道はほどなく稜線にたどり着きました。ここからたどるなだらかな登山道は小さなアップダウンを繰り返しながら鍬柄山へと登って行きます。
途中小さな岩の上に立つと視界が開け、目の前にはレンゲツツジが咲き始めた白樺牧場の牧草地、梅雨空の下に地蔵岳が霞んでいます。
小さなコブを超え緩やかに笹の斜面を登って行くと鍬柄山の山頂にたどり着きます。道標が立つ頂からは広い展望を楽しむことができます。目の前にはテレビアンテナを頭に載せる地蔵岳、その左には大沼の湖面も霞んでいました。
鍬柄山からは鞍部を目指す下りが始まります。途中には尾根が細くなったところもあります。たどり着いた鞍部は大ダオと呼ばれるところで左手にはキャンプ場を経て深山へと下る道が別れています。
ここからは鈴ヶ岳の山頂を目指しての登り返しです。斜面が急になると露岩も現れ、固定ロープが張られた小さな岩場もあります。
たどり着いた鈴ヶ岳の狭い山頂には三角点があります。山頂の一角にはガイドブックなどにも紹介されている鈴嶽山神社、赤城山神社、愛宕山神社の3つの石碑が立っていました。
帰り道は往路をたどり観光案内所の駐車場まで。標高差も少ない明るい登山道はヤマツツジやシロヤシオ、ムラサキヤシオの花に彩られています。もう1週間もするとレンゲツツジの花が満開になるようです。
今、赤城山はツツジの花に彩られる春本番。若葉色の稜線にはヤマツツジやムラサキヤシオが咲いています。シロヤシオも彼方此方に白い花を付けていました。白樺牧場のレンゲツツジは蕾が色付いていますが、満開になるのは1週間ほど先になるのでしょう。
登山道に目立つスミレは白いツボスミレ、ホソバノスミレサイシンモ大きな紫の花を開いていました。