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利平茶屋森林公園9:30~1180m付近10:00/10~1290m付近10:35/45~駒ヶ岳分岐のコブ11:20/50~鳥居峠12:10/15~長七郎山13:05/35~鳥居峠14:45~利平茶屋森林公園15:55
山の会の仲間との山行は赤城山へ、ガイドブックなどにはあまり紹介されていないアカヤシオが咲く稜線があります。登山口の利平茶屋森林公園は桐生市が整備した自然公園でバンガローやキャンプ場などがあるところです。
かつて利平茶屋駅と鳥居峠は赤城山登山鉄道のケーブルカーが運行されていました。昭和41年赤城有料道路の南面ルートが開通し赤城山への便が良くなると客足が伸び悩み昭和42年には廃業となったと言います。
たどり着いた利平茶屋森林公園の駐車場には数台の車が停まっていました。ゴールデンウィークにはバンガローも一杯になったようですが今はアカヤシオを目指すハイカーの車だけのようです。
登山口は車止め近くの駐車場の奥です。道標には消えかけた鳥居峠の文字が、ここからは雑木林の中の急な登りが始まります。
ジグザグを切りながら樹林帯の中を登って行くと雑木林の稜線、斜面をピンク色に染めるアカヤシオが目に入ってきます。曇りがちの空の下に続く稜線の先には駒ヶ岳の頂がそびえていました。
オオカメノキの白い花と咲き競うアカヤシオに見とれながら稜線を登って行きます。やがて尾根道は岩っぽい登りに、木の根につかまりながらの変化に富んだ登りが続きます。
左手にそびえる思いのほか大きな長七郎山、その沢筋にはまだ白く雪が残っています。4月の初めにはこの山肌も白い雪で覆われていたのでしょう。
長七郎山から続く斜面はまだ芽吹きも浅くの沢に向かって切れ落ちる急峻な岩場にはピンクのアカヤシオの花灯りが灯っているようでした。、
急な登りに息を切らせながら小さな岩場を登って行きます。振り返る視界の先は桐生周辺の街並か、白く濁る空の下には荒神山や三境山など渡良瀬川に沿った山々が見えているようです。
やがて傾斜も幾分緩やかになってくると駒ヶ岳から下ってくる尾根道にたどり着きました。小さなコブの上からは木立の下に覚満ヶ渕が見えています。
ここからは芽吹きの始まらない尾根道を下って行きます。標高が高いためか道端には残雪も残っていました。
覚満ヶ渕へと下って行く岩っぽい道には赤テープがたくさん付いていました。ここも覚満ヶ渕へ直接下って行く道間違いがありそうなところです。梢に先には咲き始めたアカヤシオの花も見付けることができました。
たどり着いた鳥居峠には大きな駐車場、観光客なのか数台の車が停まっています。しかし峠のレストハウスは平日の営業を行っていないようで閑散としていました。
ここからは長七郎山へ登ることにします。登山道は小地蔵岳の山肌を巻くようにして登って行きます。
やがて木の階段を登ると小沼を見下ろす稜線です。ここからはなだらかな雑木林の尾根歩きです。ネット上ではスノーハイクの山行記録が紹介される稜線です。小地蔵岳への道を左に分け南北に長い稜線を長七郎山の山頂へ向かいます。
たどり着いた山頂はケルンの積まれた広場です。目の前には地蔵岳と大沼、木立の先には霞んだ武尊山が雪を被っています。黒檜山の右手には日光白根山から皇海山、袈裟丸山の稜線がシルエットとなって連なっていました。
長七郎山からは小沼をたどり鳥居峠に下ることにします。小沼の駐車場には湖畔を散策する観光客の車が1台、ここが賑やかになるのは地蔵岳の山肌にレンゲツツジの花が咲く頃なのでしょう。
たどり着いた鳥居峠からは利平茶屋へと下ることにします。レストハウス脇には御神水の説明板があります。ここから標高差で300mほどおよそ800段の石の階段を下って行くと言います。
ここは廃止となった赤城登山鉄道の軌道跡です。御神水を運搬するためかさびたモノレールが敷かれていました。まっすぐに続く急な石段を下って行きます。足を踏み外すと下まで転げ落ちそうな急な石段を下って行くとやがて右手に御神水の赤い屋根が見えてきました。
道標に従いここから道を左に、降り返ると真っ直ぐに登って行く急こう配にどこまでも石段が続いていました。ここを登りに使うとかなり厳しいことになりそうです。
登山道は小さな沢や桟道をたどり利平茶屋へと下って行きます。木立の先から見上げる斜面にはアカヤシオの花が、道端には散り始めた花柄も落ちていました。
たどり着いた利平茶屋公園のバンガローの中を下って行くと車を停めた駐車場は目の前です。