ふれあいの森登山口~(0h15m)~1100m~(0h45m)~荒山高原~(0h55m)~荒山~(0h50m)~棚上十字路~(0h10m)~荒山高原~(0h50m)~ふれあいの森登山口
赤城山は古い火山で黒檜山を最高峰として地蔵岳や長七郎岳などの頂と大沼、小沼などの火山湖が複雑な地形を構成しています。荒山や鍋割山もそのような頂の一つで、なだらかな稜線にはたくさんのツツジが咲くことで知られています。
ふれあいの森の登山口からは芽吹き始めたばかりの唐松林の中を緩やかに登って行きます。ふれあいの森として遊歩道が整備されているようで、木の階段が付けられていました。
途中、姫百合の登山口から登ってくる道を合わせ登山道は荒山と鍋割山の鞍部を目指して登って行きます。しばらく登ると道端にはカタクリの花がチラホラ、まだ芽ぶきも始まったばかりの雑木林の中に淡いピンクのアカヤシオの花が咲いています。
露岩の目立つ登山道をジグザグに登って行くと稜線にたどり着きました。明るい草原に覆われた広場には荒山高原の案内板があります。我々と同じようにアカヤシオを目指して訪れた初老のパーティ、小さな子供を連れた家族連れも広場で休憩を楽しんでいます。
ここからは明るい稜線をたどる登山道です。まだ芽ぶきの始まらない山肌にはアカヤシオのピンクの花明りを一つ二つと見付けることができます。道端に目を落とすと枯れ葉の中からフデリンドウが小さな花を付けていました。
荒山の山頂直下は、思いのほか急な露岩の登りです。たどり着いた山頂は木立に覆われ、僅かに地蔵岳と長七郎山の展望を得ることができるだけです。付近一帯もアカヤシオに彩られる頂のようですが、赤く膨らんだ蕾が開くにはまだ数日かかるようでした。
山頂からは南稜線を下ることにします。大きな岩の間を下る道は露岩が目立つ急な下りです。この付近もまたアカヤシオの花に彩られる稜線で、所々にピンクの花を見付けることができます。また数は少ないもののシャクナゲの花も咲くようで、大きな蕾が膨らんでいるものもありました。
しばらく下ったところが庇岩と呼ばれる展望台です。目の前には長七郎山の芽ぶきの始まっていない山肌。その中を縫うように赤城温泉へと下って行く県道が見え隠れしていました。
さらにしばらく下ると東屋のある広場です。ここからは緩やかな雑木林の中の道を下って行きます。小さな沢を越えしばらくすると棚上十字路と言う分岐にたどり着きました。
真っ直ぐ下る道は赤城森林公園へと下って行く道です。ここから道を右に、小さく登って行くと荒山高原へたどり着きました。
ここからは往路をたどり登山口へと下りました。登山口にたどり着いたのは4時半、少し歩き足りなかったようですがアカヤシオだけには恵まれた山行でした。
アカギツツジの別名を持つように赤城山はアカヤシオの花に恵まれた山です。これから6月の初めにかけてはミツバツツジ、ヤマツツジ、シロヤシオとたくさんのツツジの花が山肌を染め上げていくと言います。