赤城公園ビジターセンター-(0:55)-長七郎山-(0:30)-小沼湖畔-(0:35)-地蔵岳-(1:05)-赤城公園ビジターセンター
日本百名山にもその名を連ねる赤城山は春先のつつじの咲く山として、また湖畔を散策する観光の山として知られています。また赤城山のカルデラ湖である大沼の小鳥ヶ島には赤城神社の山宮が祀られています。赤城神社は関東を中心に300社ほどある赤城神社の総本社で、前橋市内には三夜沢町や二之宮町にも里宮がに祀られていると言います。
赤城公園ビジターセンターの広い駐車場に車を停め長七郎山の登山口である小沼へ向かうことにします。すでに冬が目の前まで迫っている山肌は錦の衣を脱ぎ捨て、車道の脇には溶け残った雪も彼方此方に。
ジグザグを繰り返し舗装道路を登って行くと小沼湖畔の駐車場です。この駐車場にも小沼を散策しているのか数台の車が停まっていました。ここから遊歩道のような長七郎山への登山道が始まります。左手には雲の中から黒檜山、その麓には大沼が寒そうな水をたたえていました。
冬枯れの雑木林の中を緩やかに登って行く道が山頂直下の露岩帯から明るい尾根の上にたどり着きました。大きな石積みのある山頂には山頂に標柱と三角点があります。山頂近くに草原に腰をおろしお弁当です。寒い時期は暖かい物が恋しくなります。重い思いをしながら昨夜、造ったおでんを持ってきましたがコッヘルを出して温めると結構Gooです。低山ならではの贅沢なのかもしれません。
食事をしている間にアンテナを頭に載せた地蔵岳がその姿を見せてくれました。しかし前橋側はなかなか雲が取れず榛名山なはその姿を見せてくれませんでした。
長七郎山からは地蔵岳に向かうことにします。ザラザラとした火山灰なとに覆われた雑木林の中を下って行きます。たどり着いた分岐から道を右に折れると小沼の湖畔です。目の前にそびえる地蔵岳の影を水面に写す小沼は赤城山の火口湖の一つ。以前は天然のスケートリンクとなっていたと言いますが最近は結氷しない年もあるようです。昨年は榛名湖も結氷せずワカサギ釣りやスケートに影響が出たと報道されていましたが、徐々に地球の温暖化が進んでいるのかも知れません。
地蔵岳の登山口は八丁峠の近くにあります。水面に影を落とす地蔵岳を眺めながら湖畔を半周。小沼の駐車場から舗装道路を緩やかに登って行きます。八丁峠の標柱から右手に入ると地蔵岳の登山口です。よく整備された木の階段を真っ直ぐに登って行く道はなかなか疲れるものです。
大きくなった小沼を振り返りながらジグザグを繰り返すと地蔵岳の山頂にたどり着きました。テレビの中継塔や気象レーダーなどが立ち並ぶ山頂には古びた石仏と一等三角点があります。かっては山頂までロープウェイが運行されていたようで、三角点の傍にはコンクリートの基礎が残っていました。
山頂からは目の前に大沼、白く霞む空の下には武尊山や尾瀬の山々、左手の雲の中には谷川の山々も見え隠れしているようです。展望を楽しみながら山頂でのひと時を過ごしたのち新地平へと下ることにしました。
明るい雑木林の登山道は緩やかに新地平を目指して下って行きます。左手は牧場になっているようで登山道に脇には有刺鉄線が延々と続いています。やかで車の音が近づいてくると県道沿いに続く遊歩道にたどり着きました。チップが敷き詰められたよく整備された道で、所々には句碑なども立っていました。
ビジターセンターで赤城山の自然などを紹介する展示を見たのち、赤城神社に参拝することにしました。
真っ赤な橋を渡り小鳥ヶ島に渡るとたくさんの参拝客で賑わっています。近くの駐車場には大型バスも数台。ツアーで黒檜山に登った人も多かったようです。