西沢渓谷~紅葉の渓谷をめぐり~ 


標高
西沢渓谷入口1090m、滝の上展望台1375m
山域
奥秩父
登山日
2019年10月31日(木)、晴れ、15℃
歩程
行動時間 5:25、歩行時間 4:00
歩行距離
9.1km
標高差
285m
累積標高差
+795m、-795m
登山口
西沢渓谷駐車場mapon
交通機関
 中央道勝沼ICから28km
登山コース
西沢渓谷駐車場~三重の滝~母胎渕上の河原~七ツ釜五段ノ滝~滝の上展望台~大久保沢~西沢渓谷駐車場
コースmap
西沢渓谷

 

 コースタイム


西沢渓谷駐車場9:20~二俣吊り橋10:10~三重の滝10:25~母胎渕上の河原11:10/12:10~滝の上展望台12:55/13:05~大展望台13:25/30~西沢渓谷山の神13:55~ネトリ広場14:15/25~西沢渓谷駐車場14:45

 

 西沢渓谷駐車場~三重の滝~母胎渕上の河原


西沢渓谷は紅葉のビューポイントとして山梨の観光ガイドなどでも紹介されるところです。台風15号により西沢渓谷もまた通行止めなどのニュースが流れていましたが山梨周辺は台風の被害が大きくなかったようです。

今年の紅葉は気温が遅くまで高かったこともあり少し遅れているとか。と言うことで山の会の仲間と西沢渓谷を訪ねることにしました。

雁坂トンネルへと続く国道140号線の高架下に市営の駐車場があります。平日にも関わらず駐車場は山梨や習志野、富士山などナンバーの車で一杯です。滋賀からやってきた車もありました。

西沢渓谷駐車場
西沢渓谷のゲート
ネトリ広場
広場には西沢渓谷の案内板

紅葉に包まれた林道の先に立派なトイレがあるネトリ広場、西沢渓谷の鳥観図などが掲げられた掲示板には増水時には渡渉することもあると言う写真とともにコースの注意が書かれています。観光気分で渓谷歩きをすると危ないと言うことなのでしょう。

今は休業している西沢山荘は甲武信ケ岳へと登って行く徳ちゃん新道の登山口です。大きなザックを背負った若者が休んでいました。話では大学の山岳部、甲武信ケ岳から金峰山を超え瑞牆山へと向かうと言います。なかなか元気の良いものです。

増水時には渡渉すると言う案内板
西沢山荘は徳ちゃん新道の登山口
二俣吊り橋を渡り
白い飛沫を上げ流れる西沢

二俣吊り橋を渡ると登山道が始まります。ひと登りすると白い飛沫を上げながら流れる沢沿いの道が始まります。最初に現れたのが大久保の滝、鎖が張られた坂道を下って行くと三段の滝です。コバルトブルーの水が落ちる滝は観光ガイドなどにも紹介される滝です。

三重の滝に下ります
コバルトブルーの水が落ちる三重の滝
ロープや鎖が整備された登山道
フグ岩

たくさんのハイカーが訪れることもあり良く整備された登山道には太めの鎖が張られています。しかし水際近くを歩く道は流れから1mほどしかなく、鎖が張られているものの増水時には少し危いかもしれません。

入面洞
河原に沿って続く登山道
苔むした岩の傍を登り
竜神の滝

やがて貞泉の滝を超えるとナレイ広場で紹介されていた渡渉個所です。仮設の鉄板が渡されていましたが増水時には登山靴を脱がなければならないところのようでした。

恋糸の滝
貞泉の滝
鎖の張られた坂を下り
案内板にあった渡渉個所
母胎渕
母胎渕上の河原はお弁当に良いところ

母胎渕上の河原はお弁当に良いところです。滝の上展望台にもお弁当を食べることができるところがありますが混雑しているかもしれません。少し早いようですがこの広場でお昼にすることにしました。

餃子鍋
餃子鍋
〆はかきたまうどん
かきたまうどん

今日のメニューは餃子鍋、〆はかきたまうどんです。始める前に甘いものを食べたのが悪かったのか少し甘めだったようでした。山の上では少し味が濃くても良いかもしれません。

 

 母胎渕上の河原~七ツ釜五段ノ滝~滝の上展望台~大久保沢~西沢渓谷駐車場


食事の後は方丈橋に向かいます。途中には水の流れる小さな岩場、靴を濡らす程度ですがですが少し歩き難いところです。

昼食ののち方丈橋方面に
沢水が流れる岩場
カエル岩
方丈橋

カエル岩を超えると方丈橋です。登山道はここから急な坂道を登ることになります。程なく道は七ツ釜五段の滝の上部へ、白い水飛沫を上げるコバルトブルーの釜は西沢渓谷のハイライトです。日本の滝百選の一つにも選ばれた名瀑です。

紅葉に生える七ツ釜五段の滝
白い飛沫を上げる七ツ釜五段の滝
七ツ釜五段の滝
登山道から見下ろす七ツ釜五段の滝

やがて急な階段を登って行くと西沢渓谷終点のベンチです。この周辺はシャクナゲの群生地で春先にはピンクの花が群生するところと言います。

大きなテラスがある滝の上展望台からは紅葉の先に鶏冠山の岩峰がそびえています。山梨百名山にも数えられる岩山からは甲武信ケ岳へと縦走する登山道も整備されていますが、二子山の上級コースより厳しいところとか。核心の第3岩峰にはう回路があると言いますがかなり危険なコースのようです。

西沢渓谷終点のベンチ
滝の上展望台にトイレ
滝の上展望台から眺める鶏冠山
トロッコ道には立派な橋
シャクナゲ橋
大展望台から眺める奥秩父の山々

滝の上展望台にはトイレがあります。ここは黒金山への登山コースが分かれるところで、石楠花新道を経て奥仙丈岳、大弛峠へと続いていると言います。

ここからはトロッコ道をたどりネトリ広場に戻ります。ここは三富村と塩山を塩山を結ぶ三塩軌道と呼ばれる森林軌道跡で、昭和43年まで木材などの運搬に使われていたものと言います。全長は36km、登りは馬で2台のトロッコを引き上げ、下りは自然勾配を利用していたと言います。

途中にある「ひこいっちゃんころばし」と言う地名はブレーキ操作を誤った彦一さんが谷に落ちたと言う話によるものとか、かなり危険なところであったのでしょう。

大久保沢橋
トロッコ道の案内板
大嶽山那賀都神社の社
登山道脇にカワズ池

大嶽山那賀都神社の社を超えしばらく下るとカワズ池、ここからは林道となった道がネトリ大橋まで続いています。たどり着いたナレイ広場の東屋で一休みしたのち車を停めた駐車場に戻りました。

例年では既に紅葉の終わりとなる時期にもかかわらず西沢渓谷は緑色と黄色のグラデーションに包まれています。これから先寒さが進むともう少しカエデの赤が目立つようになるのでしょうが全山が燃える赤に包まれると言うことはないのかも知れません。

 

 コース GPSmap


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TAG:乾徳山・西沢渓谷
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