谷峨駅9:10~ハイキングコース入口9:45~都夫良野頼朝桜10:00~十字路10:30/40~634m地点11:05~大野山山頂11:30/12:00~十字路12:45/55~谷峨駅13:50
山の会の山行は大野山のハイキングです。登山コースは谷峨駅または山北駅からの明るいハイキングコースが良く利用されているようです。数年前には山北駅からの山頂に向かいましたがその時は山頂にかなりの雪が残っていた記憶があります。
待ち合わせの谷峨駅は無人駅です。我々と同じように大野山を目指すハイカーも何組かいるようです。
駅前の県道を右に、その先には御殿場線を渡る跨線橋があります。大野山へ近道と書かれた案内に従い下っていくと酒匂川を渡る吊り橋です。人数制限は10人と書かれていましたがそれほど揺れる橋ではありません。
県道を離れ、山北つぶらの公園へと続く舗装道路を緩やかに登って行きます。振り返ると赤い東名高速の高架橋の上に白い雪を被った富士山がそびえていました。
ロウバイの甘い匂いが漂う民家の脇から大野山ハイキングコースの案内に導かれ山道を登って行きます。
しばらく登ると都夫良野頼朝桜の案内が建つ舗装道路に飛び出しました。ここは桜平と呼ばれ林の中にはログ風の建物などもあるようです。登山道脇には綺麗なトイレが建っていました。
さらにしばらく登ると舗装道路を横切る十字路です。その先にはみかんやゆずジャムなどを売る無人販売所が店を出していました。袋に入ったみかんが1kgほどで100円、少し重そうと思いながら買って行きましたが帰りには売り切れていました。
鹿避けの柵を越えるとカヤトの原の登りが始まります。振り返ると明るい日の下に富士山から箱根に続く雄大なパノラマが広がっていました。
ジグザグを切りながら高度を上げていくと634mと書かれた標柱の脇に木彫りのウサギとベンチがあります。ここはスカイツリーの高さと同じところです。
やがて登りも緩やかになると展望を楽しむことのできる東屋、牧柵に沿いながら緩やかに登ると広く開けた大野山の山頂にたどり着きました。
723.1mと刻まれた山頂標識の前に立つと目の前には大きな富士山がそびえています。国土地理院の地形図によると山頂の標高は722.8m、東日本大震災に伴う地殻の変動はこの山頂を30cmほど低くしたと言うことです。
広く開けた草原状の山頂にはたくさんのハイカーがピクニックシートを広げています。我々もベンチに腰を下ろしてお弁当にしました。
目の前には青い水をたたえた丹沢湖、その先には西丹沢の山並みが広がっています。丹沢湖の左側には世附権現山やミツバ岳、右側は大杉山や遠見山などVハイクとして歩かれている頂です。青く澄み切った空の下には畦ヶ丸から加入道山、大室山へと続く稜線、檜洞丸や蛭ヶ岳、丹沢山の頂も見付けることが出来ました。
蛭ヶ岳の山頂付近には白く雪が残っているようです。しかし西斜面のためか数日前に扇山から見た蛭ヶ岳などの稜線に比べかなり少なくなってきているようです。
谷峨駅には往路を下って行くことにします。午後になっても青空の下にそびえる富士山を眺めながら明るいカヤトの原を下って行きます。しばらく下ると登山道は樹林帯の中を下って行くようになります。まだまだ寒い日が続いていますが杉木立の先には着実に花粉が蓄えられているようでした。
やがて登山道は民家近くまで降りてきました。かなり大きくなった富士山が最後まで我々を見送ってくれていました。
帰りには下曽我駅に立ち寄り曽我梅園を散策して行くことにします。駅前は梅の花を愛でに訪れた観光客でにぎわっています。駅前にはみかんなどを売る売店が店を開きお客を呼び込む掛け声が彼方此方で、近くで梅まつりの催しものがあるようで太鼓や笛の音が聞こえてきます。
梅林は白やピンクの梅が満開です。青空の下にしだれ梅がピンクの花を付けていました。明るい大野山のハイキングと梅の花、そろそろ春も目の前にやって来ているようでした。