東沢駐車場8:20~ミツバ岳登山口8:30~465m付近8:45/9:00~ミツバ岳9:55/10:10~875m付近10:40/45~権現山11:05/12:00~富士見平(ボディ山)12:40/13:00~661m峰13:20~浅瀬入り口13:55~東沢駐車場14:10
西丹沢のミツバ岳はこの時期ミツマタの咲く山として知られています。昭文社の山と高原地図には記載されていないものの細川橋から権現山、ミツバ岳を通り世附川橋近くへと抜ける山行記録がネット上などにも紹介されています。また畦ヶ丸近くにも権現山があるため、今回登る権現山は世附権現山または前権現、畦ヶ丸近くの権現山は箒沢権現山と区別して呼ばれているようです。
今回はミツバ岳山頂のミツマタ群生を楽しんだのち権現山から浅瀬入り口に下る周遊コースを歩いてみることにしました。
車を停めようと思っていた丹沢湖近くの駐車場は9時から、入り口のゲートは閉まっています。落合トンネルから浅瀬へと向かう道をしばらく進むと東沢の駐車場があります。残っていた駐車スペースは1台だけ、ミツバ岳へと向かうハイカーの車以外にもバードウォッチングを目当てに車を停める人も多いようです。
駐車場から舗装道路を進むと寺ノ沢入り口、ここは沢登りのコースと言います。さらに進むとガードレール脇にミツバ岳登山口の道標かあります。
真っ赤なヤブツバキが咲く登山口からはジグザグに登る急坂が始まります。道が崩れ固定ロープが張られているところもありました。
思いのほか急な登りに息を弾ませながら樹林帯の中を登って行きます。しばらく登るとミツマタが花を付け始めています。春の日差しを浴び黄色い花が開き始めたものもありましたがまだ3分咲き、満開にはあと1週間ほどかかるのでしょう。
やがて登山道は雑木林の尾根道を登って行くようになります。しばらく登ると山頂直下のミツマタの群生地にたどり着きます。明るい光の中に広がる斜面には一面のミツマタ、しかし黄色い花が咲き揃うまでにはまだ少し時間がかかりそうです。
山頂には小さな山頂標識と三角点があります。ネットなどで紹介される富士山の展望は鹿避けの柵をくぐったところ、群生するミツマタの先に白い雪を被った富士山がそびえていました。
ミツバ岳からは権現岳へと向かうことにします。広い尾根道を下って行く道は落ち葉に覆われた薄いふみ跡が続いています。右手の梢の先には丹沢湖、その先には日影山の稜線が続いていました。
権現岳への登り返しはザレた急坂を登って行くことになります。途中には新しく張られた鹿避けの柵が続いていました。
たどり着いた稜線で道を右に、緩やかに雑木林の中の尾根道を登って行きます。数日前の雨はこの稜線に雪を降らせたようで日影には白く雪も残っていました。
たどり着いた尾根上の道標はミツバ岳分岐、三角点が置かれた権現岳の山頂はその先にありました。木立に覆われた山頂からは梢の先に丹沢の山々、目の前には畦ヶ丸や大室山、蛭ヶ岳の頂を見付けることができます。
山頂でお弁当を広げたのち浅瀬入り口に下ることにします。雑木林の尾根道はしばらく下ると枯葉に覆われた急坂になります。途中には小さな岩場、「登山道が不明瞭で初心者には不向き」と紹介されているだけあって慣れていなければ厭らしそうなところもあります。
急坂を下った小さなピークが富士見平、菩提沢ノ頭やボデイ山とも呼ばれるところです。ここからは落ち葉に覆われた道を下って行きます。境ノ沢ノ頭を越えさらに下って行くと水道の施設があります。
さらに暗い樹林帯の中をジグザグに下ると落合トンネルの側にたどり着きました。ここから車を停めた東沢までは20分ほどの舗装道路歩きが待っていました。