神縄トンネル9:25~477m付近・衣服調整9:45/50~大野山分岐10:25~772m峰(カサツムリ)11:00~日影山(ブッシエ平)11:35/12:10~秦野林道(ブッシエ峠)12:30~928m付近12:55/13:05~林道秦野峠13:55/14:05~ダルマ沢ノ頭14:40~虫沢林道15:05/15~シダンゴ山15:30/35~寄16:25
シダンゴ山から日影山へと続く稜線は藪や痩せ尾根、岩っぽい急坂などのある尾根道で丹沢登山詳細図に紹介されているところです。シダンゴ山から日影山、大野山へと抜ける山行では歩程が7時間ほど、丹沢湖近くの神縄トンネルから稜線へ続く道があるようなのでこれを利用して丹沢湖側から日影山、シダンゴ山へのコースを歩いてみることにしました。
新松田駅からバスで神縄トンネルへ、今はミツマタの花が満開と言うことでバスはミツバ岳へと向かうハイカーで満員です。
登山口は神縄トンネルの側から始まります。丹沢湖からの道を合わせるとまだ芽吹きも始まっていない尾根道です。東京では桜の開花宣言が行われましたが気温は5度ほどか、晴れているものの冷たい風が稜線を吹き抜けています。
ひと登りすると落ち葉に覆われた尾根歩きの道です。左手の梢の先には冷たそうな水をたたえた丹沢湖、永歳橋の先には先週登った世附権現山の三角形の山肌が見えています。
落ち葉を踏みしめながら稜線を登って行きます。伐採された視界の先には丹沢湖、昨日の雨は丹沢の山々に雪を降らせたようで戸沢ノ頭の先にそびえる同角ノ頭や檜洞丸は真っ白な雪に覆われていました。
一般の登山道でないため道標などは多くありません。赤テープにマジックで近道などと書かれていましたが多少悩みそうなところもあります。木の根がうるさい樹林帯の中の急な登りに息を切らせると大野山への分岐です。
登山道は急な尾根道を登って行きます。しばらく登るとコケボウノ頭、緩やかになった尾根道は薄い藪に覆われています。
藪の中のふみ跡を進むとやがてカサツムリと呼ばれる展望が広がるところです。見上げる頂は日影山、それから続く稜線は1月に歩いたシダンゴ山から西ヶ尾、高松山へと続いています。
樹林帯の中をしばらく登って行くと日影山の山頂です。展望の効かない山頂には三角点がありました。
山頂からは雑木林の中を下る急坂が始まります。落ち葉が積もったザレた急坂は滑りやすく気が抜けないところです。途中には岩っぽいところもありました。
急坂を下ると秦野林道、カヤトに覆われた石段を登ると雑木林の中の登り返しです。心地良い落ち葉を踏みしめながら歩く尾根道には鹿避けの柵が張られています。柵を支える針金が道に張りだし気を付けなければ足を引っかけそうになります。
秦野峠と書かれた道標を拾いながら尾根道を進むと雑木林の急坂、左手は谷に向かって崩れ落ちているところもあります。小さな鞍部からの登り返しは痩せた尾根道でここも左は谷に向かい切れ落ちていました。
登り返したピークには雨山峠への分岐点、左に下って行く道は伊勢沢ノ頭、檜岳を越え雨山峠へと向かう道です。
鹿避けの柵が道の左右に続く樹林帯の道を緩やかに下って行くと林道秦野峠です。寄から玄倉へと続く林道でかつて伊勢沢ノ頭から雨山へと登った時にはこの付近に車を停めたたところです。今は寄大橋のゲートで通行止めとなっています。
虫沢林道をわずかに進むとダルマ沢ノ頭へと登って行く階段です。登山道は暗い杉林の中を登って行きます。木の階段が続く急坂は疲れた足にはなかなか辛い登りでした。
たどり着いた稜線は西ヶ尾から続く尾根道、一度小さく下った尾根道を登り返すとダルマ沢ノ頭にたどり着きました。1月にここを訪れたときは軽いスノーハイクを楽しんだところです。
急坂を下ると再び虫沢林道を越えることになります。最後の急な階段に息を切らせるとシダンゴ山の山頂にたどり着きました。
山頂は真っ白いアセビの花が咲くところです。目の前にそびえる伊勢沢ノ頭の先には白い雪を被った蛭ヶ岳の頂がそびえていました。
ここから寄のバス停まではおよそ1時間、暗い樹林帯の中をジグザグに下ると寄の集落が明るい午後の日を浴びています。鹿避けの柵を越えるとお茶畑の中の舗装道路歩きが待っていました。