向風バス停10:00~能岳登山口10:10~見晴らし10:25~尾根分岐10:40~能岳11:10/15~八重山11:25/12:20~展望台12:40~八重山駐車場13:20~秋葉山休憩小屋13:40/50~秋葉山13:55~根本山14:20~新町2丁目14:25~牛倉神社14:40/45~上野原駅前駐車場15:05
4月に入ってから愚図ついた天気が続きます。菜種梅雨は3月下旬から4月上旬、5月上旬はたけのこ梅雨、5月中旬は卯の花たくしと呼ばれている雨の時期が、本格的な梅雨に入る前にも雨の季節があるものです。
久しぶりに晴れ間にサクラの花とシュンランが咲くという八重山を訪ねることにしました。たどり着いた上野原駅前の駐車場は平日とは言いながらたくさんの車です。駅を利用する人がこの駐車場に車を停めるようで満車になることも多いかもしれません。
駅前には富士急行のバスが出発を待っています。親切なおじさんが手作りの地図を片手にコースの説明をしてくれました。
荒井のバス停で虎丸山へと登る人を降ろしたバスは終点の向風のバス停へ。ここからはハナモモの咲く集落の中を能岳の登山口に向かいます。
西沢橋を越えると八重山ハイキングコースの道標が建っています。舗装道路の先から山道に入ると樹林帯の登りが始まります。
しばらく登ると展望が開けたところ、うす曇りの空に溶け込むように富士山か見えていました。稜線にたどり着いた登山道は南へと向きを変えます。木立の間から見える稜線は三国山から生籐山へと続く稜線です。
左手に東相模ゴルフ場のグリーンを眺めながらたどる尾根道は虎丸山からの道を合わせ能岳への急な登りへ、まだ芽吹きも浅い雑木林には山桜が咲いています。登山道に目を落とすとシュンランの花も見付けることができます。
たどり着いた能岳の山頂には三角点とベンチがあります。目の前は木立が切り払われ前畑山や倉岳山の稜線の上に富士山がそびえています。その左には丹沢の大室山や檜洞丸、蛭ヶ岳など、その稜線はまだ白い雪に覆われていました。
能岳峠に下った道は八重山へと登り返します。ベンチと東屋が建つ八重山の山頂も展望が広がるところです。山頂では何処かの山の会か20人ほどのパーティが休憩しています。アップダウンの少ないこの山は比較的簡単に登ることができるよう家族連れや年配のハイカーにも人気のところなのでしょう。
山頂ではコッヘルをお取りだしツナ缶チャーハン、それとニョッキのクリームシチューです。チャーハンは水っぽかったようで卵を持ってきた方が良かったかも、クリームシチューは少し味が濃かったようでした。
山頂からは展望台へ下って行きます。明るい稜線の先には「水越八重さんの心が息づく八重山の碑」がありました。
さらに下ると展望台があります。五感の森に因んだのか五角形の展望台からは上野原の街並みの先に広がる展望を楽しむことができます。振り返ると陣馬山の山頂から石老山の頂も見えていました。
登山道を下って行くと桜の咲く園地、葉桜になった河津桜や今を盛りの枝垂桜、ソメイヨシノの花も咲いています。やがて緩やかに下る登山道は暗い杉林の中を下って行くようになります。
道端には林の中に咲く花の案内がありましたが今咲いている花はタチツボスミレやセントウソウ、モミジイチゴなど、しばらくすると多くの春の花を見付けることができっるようになるのでしょう。
たどり着いた上野原中学の近くには八重山駐車場があります。ここに車を停め山頂を目指すこともできるようです。ここのトイレは中学生が交代で掃除をしていると言います。
八重山駐車場からは舗装道路歩きです。ソメイヨシノやオオシマザクラなどの花が咲く舗道路をしばらく下ると根本山登山口の道標があります。
道標に導かれながら車道を登って行くと大きな墓地、上野原の街並みの上に中央道沿線の山々を一望することができます。高畑山から倉岳山へと続く稜線の上には曇り空の中に溶け込みそうな富士山、雪を被った檜洞丸や大室山など丹沢の山々も見付けることができます。
墓地の中から雑木林の急坂を登って行くと秋葉山直下の休憩小屋、ガードレールを利用した階段を登ると小さな社が祀られています。山頂には三角点もありました。
ここからは雑木林の中をたどる道が続きます。途中の給水タンクや明誠高校など、ハイキングマップに紹介されている展望所などを探しながら道を進むと根本山の山頂にたどり着きました。
山頂には石碑や忠魂碑が祀られています。地形図には三角点もあるようでしたが見付けることはできませんでした。
暗い山頂からは民家の脇を下って行きます。しばらく下ると上野原の商店街です。登山口はお店屋さんの脇の小さな小路、道標などは何もなくここから登って行くのはなかなか難しそうです。
商店街を右に折れると上野原駅までは2kmほどとか、近くには牛倉神社が祀られています。大きな神社ですが境内は人気もありませんでした。
商店街から急坂を下ると上野原駅です。桂川沿いに咲く桜を見下ろしながら踏切を渡ると駐車場は目の前でした。
能岳から八重山にかけての明るい稜線はヤマザクラやヤマツツジの花が咲くところです。登山道にはウグイスカグラのピンクの花、道端に目を落とすとタチツボスミレに交じってシュンランやミミガタテンナンショウの花が咲いていました。
八重山から上野原中学へと下って行く杉林の遊歩道には付近に咲く花の案内板があります。イノデやイノモトソウ、モミジイチゴやセントウソウなど思いのほかたくさんの花が咲いていました。