新井バス停9:30~山風呂~(観音様コース)~能岳10:40/50~八重山11:10/35~展望台11:50~八重山駐車場12:50/55~大堀バス停13:05
山の会の仲間との山行は上野原の八重山です。坪山など幾つかある上野原のハイキングコースの中でも八重山は明るい稜線歩きが楽しめるコースとして人気があります。
集合は上野原駅、飯尾行きの富士急バスで新井のバス停に向かいました。ここから僅かに歩くと山風呂です。道端には能岳へと登っていく観音様コースの道標が建っています。
集落の中を歩く道にはホトケノザやヒメオドリコソウなど春の花が咲き始めています。
虎丸山登山口の道標から山道歩きが始まります。僅かに登ると雑木林の斜面にカタクリが咲き始めています。この数日気温が上がっていることもあり一気にカタクリが咲き始めたのでしょう。
ここからは枯れ葉を踏みしめながらの登りが続きます。途中には馬頭観音や夫婦岩がありました。尾続へと続く道を左に分けると山頂へと続く急坂、登山道わきには黄色いダンコウバイの花が咲いています。
たどり着いた能岳の山頂は中央線の山々が見えるところです。白く濁った空に溶け込むように倉岳山、高畑山から九鬼山への稜線、その上に見えるはずの富士山は白く濁った空にその姿を隠していました。
能岳から明るい稜線を八重山に向かいます。しばらくするとこの稜線には山つつじなどが咲くようです。目を登山道に落とすとシュンランの花が咲き始めていました。やはり今年の春はかなり脚早にやって来ているようです。
八重山の山頂には東屋とベンチがあります。目の前には展望が広がり白く濁った空の下に丹沢の山並みが霞んでいます。大室山の先には檜洞丸や蛭ヶ岳などの頂、それから続く霞んだ稜線は丹沢三つ峰や大山のようです。
山頂からは展望台に向かうことにします。シュンランの道は崩壊しているのか虎ロープで通行止めでした。
ザレタ急坂を下りわずかに登ると八重山の碑です。この山は地元の水越八重さんが上野原市に寄贈されてものとか、上野原小学校の学校林ともなっているようです。
ここから明るい尾根道を下っていくとテラスのある展望台です。振り返ると青空の下に権現山、その下には甲東不老山や扇山を見付けることができます。
ここからはカンザクラやカワズザクラなどの花を眺めながら八重山駐車場に戻りました。途中にはダンコウバイやアブラチャンなど花の説明もあります。ハイキングを楽しみながら花のお勉強もできる散策路といったところでした。
予定では秋葉山、根本山をたどり上野原に下る予定でしたが、大堀バス停からバスで上野原に戻り近くの城山カタクリの里を訪ねることにしました。
八重山は春の花は咲き始めています。ブナの斜面にはカタクリの花が咲き始め、八重山の登山道にはたくさんのシュンランが咲いていました。梢の先の黄色い花はダンコウバイ、花柄がないのがダンコウバイの特徴と言います。稜線にはメグスリノ木やヒメサカキなど雄株、雌株が分かれている木もあると地元の人が話していました。
城山カタクリの里は土曜日に今年の営業を始めたばかりとか、それでもカタクリが咲き始め、ミスミソウやフクジュソウ、キクザキイチゲが我々迎えてくれました。
初めて出会った花にはヒメウツギのプレートが、初夏の花ウノハナとはまったく違った花でヨーロッパの高山に咲くトキワヒメハギのようです。白いキクザキイチゲとアズマイチゲが咲いていますが似たような個体もあります。アズマイチゲは花糸の根元が紫色を帯びるとか、葉の形だけでは判別は難しいようです。
ニュースにも今年の春は速いとののことでしたが東京のソメイヨシノも15日には開花宣言が出るとのこと、山の春も駆け足で近付いているようでした。