戸沢駐車場8:25-天神尾根875m付近9:10/20-戸沢分岐10:00-花立山荘10:35/50-塔ノ岳11:35/12:30-新大日小屋13:10/30-政次郎ノ頭13:50-戸沢駐車場15:10
秦野から水無川の左岸に続く戸川林道を登って行きます。未舗装の林道は道幅も狭く、落石の危険もありそうなところです。迫りくる急な斜面はそろそろ紅葉の盛りを向かえ始めているようです。
戸川林道には新芽荘と作治小屋、終点の戸沢に戸沢山荘と仲小屋山荘が建っています。しかしアプローチが悪いこともあるのか営業はしていないようでした。
昭和40年ころ小田急電鉄により塔ノ岳にロープウェイを建設する計画があったようです。戸沢から花立への1200mを6分ほどで結ぶものでした。戸川林道へのバス乗り入れへの安全、自然保護団体の反対などで計画は見送られたと言います。ロープウェイが建設されていたならば表丹沢の登山ルートは大きく変わっていたのかもしれません。
平日にもかかわらず大きな川原の駐車場には数台の車が停まっていました。
戸沢山荘から続く林道を進むと天神尾根の登山口です。登山道は樹林帯の急坂を登って行きます。木の階段なども整備されていますが雨などにより土が流され登りにくいところもあります。
やがて雑木林の稜線を登って行くようになると戸沢分岐です。ここからは大倉尾根を登るハイカーと一緒に花立山荘を目指すことになります。明るい青空の下には富士山、振り返ると渋沢の街並みの先に真鶴半島、箱根の山々も青く霞んでいました。
花立山荘からは明るい稜線を登って行きます。すっかり葉を落とした梢の先には塔ノ岳の山頂がそびえています。土砂の崩壊で左手が崩れた個所には工事用の鉄パイプで新たな桟道が付け直されていました。
金冷やしで鍋割山への道を左に分けると塔ノ岳への最後の登りです。ユーシン側の山肌は赤や黄色の紅葉に包まれていました。
たどり着いた塔ノ岳の山頂は広い展望の中、正面には富士山が大きな裾野を広げています。丹沢山から続く稜線の左手には蛾ヶ岳や檜洞丸など丹沢の山々、その先に霞むのは南アルプスの北岳や鳳凰山、八ヶ岳や大菩薩嶺の頂も数えることができます。
帰りは政次郎尾根度下り戸沢に戻ることにします。これから下る表尾根の長い稜線の先には大山の頂も見えていました。
ヤビツ峠から登って来るのか表尾根もたくさんのハイカーで賑わっています。この稜線にも崩壊が進んでいるところもあり、左手に巻き道が付け直されているところもありました。
新大日小屋のベンチで一休みしたのち、行者ヶ岳を目指して下って行きます。途中の政次郎ノ頭で道を右に、天神尾根に比べ幾分なだらかなものの途中からは樹林帯の中を下る単調な道が続いていました。
そろそろ下りにも飽き始めるころ、本谷沢の沢音が近づくと戸沢にたどり着きました。
戸沢から戸倉までは長い林道です。
途中、林道を下っている人を乗せて山岳スポーツセンター前まで行きました。
我々の前を歩いていた女性は大倉尾根に下る予定が道を間違ったとか、市川から来たと言う夫婦づれは戸倉に車を置き塔ノ岳をまわり烏尾山から下ってきたと言います。何れ最後の林道歩きはなかなか大変なコースのようです。