大倉駐車場9:40-0h25m-観音茶屋10:05/10-0h25m-大倉高原山の家10:35/45-0h30m-一本松11:15/30-0h40m-掘山の家12:10/20-0h25m-1128mベンチ12:45/13:00-0h30m-花立て山荘手前13:30/40-0h30m-掘山の家14:10/20-0h50m-見晴し茶屋15:10/30-0h40m-大倉駐車場16:10
何時もたくさんのハイカーで賑わう丹沢の塔ノ岳。2月の大雪で稜線はまた雪解けの時期には少し早いようです。
たどり着いた大倉バス停には駐車場があります。平日は無料とですがかなりの車が停まっています。地元で採れた野菜などの無人販売所を眺めながら民家の間を登って行くと暗い杉林の登山道が始まります。
最初の茶店は観音茶屋、この時期営業している小屋は少ないようで板戸が締まっていました。しばらく登った分岐は大倉高原山の家への分岐です。ここは道を左に、暗い杉林の中を中を登って行くと丹沢の門が建つ小屋の前にたどり着きました。ベンチの前は展望が開けるところですが春先の白く濁った空の下には渋沢の街並み、霞む相模湾には微かに江ノ島の島影を見つけることができます。
この上の広場は丹沢の山域で唯一テン泊ができるところです。登山口から近いことからあまり利用する人は多くないようで静かな一夜を過ごせそうなところです。
ここからは明るい雑木林の尾根歩きが始まります。右手には冬枯れの梢の先に二ノ塔から三ノ塔へと続く稜線が山頂へと続いています。その山肌には真っ白い雪が張り付き稜線は樹氷に覆われているようです。
見晴し小屋を越えしばらく登ると登山道は雪に覆われてきます。腐った雪はアイゼンを付けるほどのことは無いもののあまり歩き易くありません。
朝早くから登ったのか既に山頂から下った来る人も。山頂近くはアイゼンが必要なようですが岩や土の斜面を下るようになるとアイゼンを吐く必要はなさそうです。
雪の残る階段の急坂を登って行くと駒止茶屋、雲の上に頭を出す富士山を左手に眺めながら急な階段の道を登って行くと掘山の家にたどり着きます。
ここからは岩混じりの急坂が始まります。急な登りに息を切らせなから登って行くと太腿を出しスパッツだけの人が下りてきました。噂に聞いていた塔ノ岳ボッカ4000回を越えるという丹沢のチャンプ、30kg以上の荷物を担ぎあげる体力はすごいの他に言葉は見つかりません。
急な坂道を登ったところは1128mの標高点のあるところです。右手から登ってくる道は天神尾根を登る道で登山口の戸沢までは車も入ることができるようです。登りは1時間ほどとか、登り始めが遅くなったときは利用するのも良いサブコースです。
登山道は再び木の階段が続く急坂を登って行きます。振り返ると長く続く大倉尾根の先に渋沢丘陵、相模湾の右手は白く霞んだ箱根の山々のようです。
急な登りに汗を流すと花立山荘は目の前です。しかし登り始めが遅かったのか久しぶりの登山だったのか時計はすでに1時半を過ぎています。これから山頂を踏むには少し無理がありそうです。今回は山頂をあきらめ登山口に戻ることにしました。
大倉尾根の下山は気楽なもの。多少雪が気になりますがアイゼンを付けるほどのこともありません。
掘山の家、見晴し小屋で一息を入れながら2時間ほどで登山口に戻りました。登り始めは無人野菜販売所にはたくさんの野菜が置かれていましたがすでに売り切れのところも多いようです。平日と言いながらかなり多くの人が登っていたのがうかがえるものです。
今回は途中で時間切れになりました。何度か登った塔ノ岳にもまだ色々なコースがありそうです。大倉尾根にも戸沢から天神尾根コースを登るサブコース、二俣から掘山の家に登るコースもあります。また塩水橋から丹沢山に登るコースも丹沢三峰山を越えて塩水橋に周遊することもできるようです。時期を見てまたこの山域にも足を踏み入れてみたいものです。