大倉駐車場8:55-(0:30)-観音茶屋9:25/30-(0:45)-773m付近10:15/25-(0:40)-掘山の家11:05/10-(0:25)-戸沢分岐上ベンチ11:35/50-(0:30)-花立山荘12:20/25-(0:45)-塔ノ岳13:10/45-(0:30)-花立山荘14:15/30-(0:35)-堀山の家15:05/20-(0:45)-見晴茶屋16:05/20-(0:40)-大倉駐車場17:00
2月の塔ノ岳は出発が遅くなったこともあり途中で時間切れ、今回はそのリベンジ山行です。
たどり着いた大倉駐車場には平日にもかかわらずがたくさんの車が停まっていました。近くには近郊で採れた野菜を商う無人販売所が店を出しています。
思い思いに山頂を目指すハイカーと前後するように登山口から暗い樹林帯を登り始めます。この尾根道はトレーニング山行の人が多いようで単独行のハイカーが目立つところです。
樹林帯の林床にはこの時期目立った花を見付けることが出来ません。日溜まりにスイセンを見付けましたが花を付けるのはまだ先のようです。最初に現れた茶店は観音茶屋、大倉高原山の家への道を左に分けしばらく登ると見晴し茶屋です。
ここからは岩混じりの急な登りが始まります。梢の先はまだ膨らんでいないものの登山道は春めいた色に包まれています。
雪解け水で泥だらけになった階段を登ると駒止茶屋です。ここからも雑木林に包まれた明るい登山道を登って行きます。左手には鍋割山の稜線の上に富士山がそびえていました。
小さな鞍部に下ったのち登り返すと堀山の家です。心地よさそうな山小屋ですがまだこの時期は営業初めていないようです。
堀山の家からは岩混じりの山道が始まります。急な階段を登ると戸沢から登ってくる道を左手から合わせる展望の開けるところです。休憩にちょうど良いところのようでベンチが置かれていました。
ここからは再び花立に向かっての急な登りです。岩混じりの登山道には大きな岩も現れます。花立直下には長い木の階段が続いています。振り返ると今登ってきた大倉尾根の稜線、霞む山並みは明神ヶ岳や金時山など箱根の山々でしょう。
たどり着いた花立山荘は展望の広がるところです。鍋割山の稜線の上には昼近くにもかかわらず大きなすそ野を広げる富士山がそびえています。振り返ると目の高さほどになった三ノ塔、その先にはアンテナを頭に載せた大山の頂がそびえていました。
花立山荘ではトイレの工事が行われていました。たくさんの人が訪れる山ではトイレなどの整備も徐々に進んでいるようです。街の中と違い資材の運搬などのほかメンテナンスもなかなか大変なようです。
花立山荘からは金冷しへ登って行きます。明るい痩せた稜線はまだ冬から目覚めていないようで梢の蕾もまだ固いままです。途中の桟道は左手が崩壊したようで新しいの鉄パイプ桟道が付け替えられていました。
金冷しで鍋割山への道を左に分けると塔ノ岳への登りです。この付近からは残雪も目立つようになります。泥だらけの道に登山靴を濡らしながら急な木の階段を登って行きます。
たどり着いた塔ノ岳の山頂は広い展望が広がる頂です。目の前にはまだ雪の世界から目を覚ませていない蛭ヶ岳や丹沢山、振り返ると新大日から三ノ塔へと続く表尾根の稜線、その先には大山の頂がそびえていました。
この頂に立ったのはダイヤモンド富士を見に訪れた1年前、その時は山頂に日が沈む富士山に感動した記憶が残っています。今回は真っ青に晴れた青空の下に大きな富士山がそびえていました。
山頂で展望を楽しみながら昼食です。晴れているものの吹き抜ける風で気温はあまり上がっていないようです。
行者ヶ岳や烏尾山、三ノ塔から水無川に下る登山道があるようですがこの時期、登山道の状況はあまり良く判っていません。今回は大倉尾根を下り駐車場に戻ることにしました。荒い息で登ってきた急坂も下りになれば楽なもの、花立、堀山の家、見晴し小屋で休憩を繰り返し車を停めた大倉に戻りました。
お彼岸を過ぎると日の暮れるのも遅くなっているのが判るもので、5時を過ぎても表尾根の稜線はまだ明るい日の光に輝いていました。