相模湖病院駐車場9:35~顕鏡寺10:05/10~桜道展望台10:35~融合平見晴展望台11:20/35~石老山12:25/13:00~大明神展望台14:10/30~(東海自然歩道)~相模湖休養村キャンプ場~ねん坂15:40/45~(東海自然歩道)~相模湖病院駐車場16:25
石老山は相模湖近くにある標高702mの山、関東百名山の一つに選ばれた山です。巨岩怪石が続く顕鏡寺を経て山頂に向かうハイキングコースは多くのハイカーで賑わうところです。
石老山の岩石は石老山礫岩と呼ばれ約600万年前に深さ数千メートルの海溝にたまった土砂が隆起したものと言います。2020年の台風19号では顕鏡寺山門の上部で大規模な崩壊が発生し一時、登山道は通行止めになりました。現在も土砂崩壊による斜面にはむき出しの礫岩を見ることができます。
登山道は相模湖病院の近く、病院の駐車場に登山者用の駐車スペースがあります。幸い駐車スペースは空いていましたが台数が少ないので休日にはすぐに一杯になってしまうようです。
登山道は東海自然歩道の案内板から小さな沢を登って行くことになります。大きな石を踏みながら登る急坂には奇岩、怪石が立ち並んでいます。滝不動、屏風岩など岩の由来などを記した案内板が建っていましたが黒く汚れ文字も読みにくくなっていました。
大きな岩の間を縫うようにして登って行くと仁王岩、かつては仁王門があったところと言います。
ひと登りすると顕鏡寺へと続いている林道です。顕鏡寺の山門は林道を右手に、道志法師、玄海法師が住まいしたと言う道志岩窟は、土砂崩壊のためか立ち入り禁止になっていました。
本堂の脇からは広い展望が開けています。青空の下に都会のビル群、その手前に小さな山は津久井城山、その左手は草戸山から続く南高尾山稜の稜線のようです。
石老山の登山道は林道脇から始まります。暗いヒノキ林の中を登ると顕鏡寺の鐘楼、その先は大師堂です。
緩やかに登った道はさくら道展望台と八方岩経由の道の分岐です。さくら道ハイキングコースは明るい斜面を巻いて行きます。視界が開けた先には都心のビル群も見えていました。
展望台からは明るい雑木林の斜面をジグザクを繰り返しながら登って行きます。やがて傾斜も緩やかになってくると八方岩経由で登ってきた道を合わせる分岐です。山頂までは1.5kmと言いますが木の階段を登りながらの登りが続きます。
ひと登りすると右手に融合平見晴展望台です。ベンチがありますが木が生えすぎているため展望は今一つ、目の前には小仏トンネルへと続く中央道、その上には小仏城山や影信山、それから続く裏高尾の稜線が見えています。明王峠や陣馬山は梢の陰に隠れていました。
一度緩やかになった登山道は木の階段を上るようになります。右手には土砂が崩壊し切れた斜面もありました。
木の階段の道は小さなコブへ、その先再び木の階段を登ると石老山の山頂です。藤野十五名山にも選ばれた山頂は702.8m、地形図上では山頂直下の2等三角点の694.4mが標高となっているようです。
山頂からは丹沢の大山、木立に隠れ判りにくいようですが丹沢三峰山の稜線が見えているようです。ベンチに座って昼食をしていると2人連れの女性、単独の男性などが登ってきます。登りでは人に会うことがなかったものの、それなりに多くのハイカーが登っている山のようです。
山頂直下には東海自然歩道の案内板があります。高尾から小仏城山、石老山、焼山、姫次、犬声路を超え菰釣山、平野へと続くコースが紹介されています。全長は127.5kmとか、途中の下山コースも指定されていますがなかなか計画するのも難しそうです。
下山は大明神展望台を越えてねん坂に下ることにします。三角点を超え、篠原の道を左に分けると木の階段と岩の急な下りが始まります。稜線歩きと言っても岩っぽい急なアップダウンの道が続いています。
木の幹に打ち付けられた東雲山のピークを越え、さらにアップダウンを繰り返しと大明神山です。展望が効かない山頂には赤い祠が祀られていました。
小さく登り返した大明神展望台は視界が開けるところです。目の前には相模湖、その先に続くなだらかな稜線は裏高尾の稜線です。目立たない明王峠の先には陣馬山、その先には生藤山の頂が見えているようでした。
ここからは新しく付けられたチャレンジャーコースと東海自然歩道のコースが分かれています。我々は東海自然歩道のコースを下ることにします。
最初からザレた岩の下り、小さく下った沢沿いの道はさらに右手の沢に向かって下って行きます。岩っぽい下りはかなり荒れている歩き難い道です。台風の直後など通行禁止になったことが納得できそうな下りでした。
たどり着いた林道の脇には相模湖休養村キャンプ場があります。シーズンも終わったこの時期は訪れる人もなく管理棟も閉まっていました。
とりあえずねん坂に下山、新しくできた消防署の裏から相模湖病院の地駐車場まで東海自然歩道のコースを歩きます。後で地形図を確認すると相模湖の渡し船の先付近から東海自然歩道へと入る道があったようです。あまり人が入っていないのか踏み跡も薄い道を1.5kmのアルバイトでした。