石老山登山口8:10~相模湖病院8:30~340m付近8:45/55~顕鏡寺9:00~融合平9:45~555m付近9:50/55~石老山10:30/11:35~大明神山12:25~大明神展望台12:35/55~ねん坂14:10
山の会の仲間との今年初めての山行は石老山です。相模湖周辺のハイキングの山として賑わっていた石老山は、2019年の台風による登山道崩壊で通行止めになっていましたが昨年の7月末に復旧工事が終わったと言います。
今回は相模湖駅近くの駐車場に車を止め三ケ木行きのバスで登山口に向かうことにしました。
石老山登山口の標柱から舗装道路の登りが始まります。ここは東海自然歩道が通るところです。ひと登りした相模湖病院の駐車場には登山者の車の駐車スペースもあるようですがすでにたくさんの車で一杯でした。
杉林の中の暗い石段の道は顕鏡寺の参道であったのか、道の両側には不動滝、屏風岩、文殊岩と名付けられた奇岩が続いています。
息を切らせながらたどり着いた顕鏡寺は高野山真言宗の寺院です。山門をくぐると本堂、その先からは青空の下に影信山、小仏城山など奥高尾の稜線が続いていました。
境内にあった道志洞窟は道志法師、源海法師が住居としていた岩窟です。台風による土砂崩れはこの岩窟近くまで流れ下ってきたようで岩窟は立ち入り禁止になっていました。
ここからも鏡岩、吉野岩などの奇岩が続く坂道を登って行きます。飯綱権現が祀られた擁護岩を越えると目の前には展望が開ける八方岩です。
融合平は立ち木の伐採作業が行われると言うことでトラロープが張られ立ち入り禁止になっていました。
しばらく登った登山道脇の陽だまりで一息を入れ再び坂道を登って行きます。石老山は礫岩の山、約600年前に海底にあった礫岩が隆起したものと言います。このため台風の土砂崩れが広範囲に及んだようで目の前には土砂崩れの爪跡、根こそぎ倒れた木が折り重なっていました。
やがて道は山頂直下の小ピークへ、一度小さく下った道は木の階段を登ると山頂にたどり着きます。目の前は視界が開け大室山の頂の先に白い雪を被った富士山が見えています。
たくさんのハイカーが山頂のベンチでお弁当を広げています。我々も担ぎ上げたお雑煮とお汁粉のお昼です。お餅は一人3枚、食材はそれほど多くはないですが担ぎ上げるのはかなり大変と言ったところが実感でした。お汁粉ハイクが楽しめるのもあと数年と言ったところでしょう。
石老山からは大明神山を越えてねん坂に下ることにします。僅かに下ると篠原へと下って行く道を左に分けます。
篠原の先にはギフチョウで知られる石砂山、春先にには紫色の翅を持つ蝶を見にたくさんの人は訪れるとこです。でもその時機は山ヒルが目を覚ます季節、石老山も山ヒルが多い山としても知られているところです。
ここからは思いのほかアップダウンの多い尾根道です。雨が降っていない日が続いたこともありザレた下りは滑りやすく気を抜けないところでした。
葉を落とした梢の先からは滝子山から小金沢連嶺の稜線、その先には白い雪を被った南アルプスの山々が見え隠れしていました。
小さな祠がある大明神山、小さく下り登り返すと大明神展望台です。展望デッキの上に建つと目の前には相模湖、その上には奥高尾の稜線が見えていました。
ここからは沢コースでねん坂に下る予定でしたが沢コースの道標が取り外されています。台風によりコースが荒れていることから新しいチャレンジコースへと下るようにしているようです。
ここからは急な尾根道歩き、固定ロープが張られた急坂もあり結構気が抜けないところです。たどり着いた県道からは車の多い舗装道路歩きです。たどり着いたプレジャーフォレスト入り口のバス停でしばらく待つと相模湖駅行きのバスがやってきました。
相模湖周辺のハイキングコースとして小さな子供連れでも歩ける気軽なハイキングコース、しばらく登ることが出来ませんでしたが今年からはたくさんのハイカーで賑わう人気の山になるのでしょう。