石老山~奇岩を眺めながら登る相模湖の湖畔の頂~ 


標高
石老山 694.3m、高塚山(道志山) 675.4.1m
山域
中央線沿線
登山日
2010年1月20日(水)
歩程
合計 4:35
歩行距離
9.3km
標高差
423m
累積標高差
+680m、-680m
登山口
相模湖病院mapon
交通機関
 中央道相模湖東ICから6km
登山コース
相模湖病院~融合平~石老山~高塚山~石老山~大明神展望台~相模湖病院
コースmap
石老山 登山コース

 

山行の記録

 コースタイム詳細

相模湖病院-(1h00m)-融合平-(0h30m)-石老山-(0h35m)-高塚山-(0h30m)-石老山-(0h35m)-大明神山-(0h10m)-大明神展望台-(1h15m)-相模湖病院

 

 相模湖病院~顕鏡寺~石老山~高塚山

石老山は相模湖の湖畔に小さく頭を持ち上げる山で桜の名所としてガイドブックにも紹介されている山です。我々も春先にお花見気分で山頂に登ったことがありましたが、子供連れのハイカーで山頂は賑わっていた記憶が残っています。

中央自動車道の相模湖東インターで一般道に降りたのち、国道412号道志橋方向に向かいと石老山の登山口です。しばらく登った相模病院の駐車場に車を停め山頂を目指すことにしました。

相模病院の登山口からは顕鏡寺に向かい暗いスギ林の中を登って行きます。この道は顕鏡寺の参道ともなっている道で、道の両側には屏風岩や不動岩と名付けられた奇岩が立ち並んでいます。岩の説明が書かれた案内板を眺めながらジグザグを繰り返すと明るい顕鏡寺の境内にたどり着きました。

相模病院の登山口
顕鏡寺の境内

ここまでは車道も通じているようで、近くの道端に車を停め山頂を目指している人もいるようです。見上げるような杉林の中に続く登山道はなおもジグザグを切りながら山頂へと登って行きます。大きな擁護岩の下の小さな社は顕鏡寺の奥ノ院。さらにひと登りすると目の前が開けた八方岩にたどり着きました。

ここからひと登りしたところが融合平の展望台です。目の前は大きく開け相模湖を挟んで高尾山から陣馬山にかけての稜線が目の前に横たわっています。この稜線は何度か歩いた事があるところで、距離はかなり長いもののアップダウンもあまりなく歩きやすいのがここからも見ることができます。

緩やかになった登山道は山頂に向かって緩やかに登って行きます。一度小さく下って登り返すと石老山の山頂です。山頂はヒノキの林に覆われているものの正面は広く開け、宮ヶ瀬湖の上に丹沢の山並み。その上には白い雪を被って富士山がそびえていました。石老山の山頂にも三角点があります。山頂から大明神山方向に少し進んだ道端に無造作に立っていました。

石老山の山頂から眺める富士山
木立に覆われた高塚山
高塚山への広い稜線上の道
大明神山への分岐点

山頂では登山道の修復を行っている人に出会いました。木の階段や案内板を登山道に整備する作業の最中で、山頂近くに運ばれた資材を工事の地点まで運ぶ作業をしているとか。階段用の丸太も数本で50kg近くあるようで、アルミの背負子に積んで重そうに登山道を下って行きました。商売とは言いながらなかなか大変なもののようです。

石老山の南側には高塚山と言うピークがあります。この頂は三角点のある頂で、ガイドブックなどでは高塚山と記載されていますが1/25000地形図では道志山と記載されている頂です。防火帯のような広い道を緩やかに進むと、右手に牧馬へと下る踏み跡。小さなアップダウンを繰り返したどり着いた頂が高塚山です。ヒノキ林に覆われた山頂は視界も期待できないところですがこの頂を訪れる人も多いようで、中年の一行がコッヘルを出して昼食の最中でした。我々も陽だまりの中で昼食とします。山の会での山行では行程が長いこともありコッヘルを使用する機会も多くありませんが、このような低い山でのハイキングではゆっくり昼食を楽しむのもまた良いものです。

 高塚山~石老山~大明神山~大明神展望台~相模湖病院

高塚山からは石老山の山頂に戻ります。山頂からは幾分白くなった青空の下にまだ富士山がその姿を見せていました。帰路は大明神山を経て相模湖病院に戻ることにします。明るい雑木林の中を下って行く登山道は小さなアップダウンを繰り返しながらたどり着いた頂が大明神山です。目の前が広く開けた縦走路上のコブといったところで、ベンチと石祠が祀られていました。

ここから小さく下って登り返したところが大明神展望台です。鉄製の手摺が張り巡らされた展望台があります。その上に立つと目の前に相模湖、その上には高尾山から陣馬山の稜線、さらにその左には大菩薩から丹沢への稜線が逆光の下に続いていました。

大明神山展望台から眺める奥高尾の稜線

山名表示 ※クリックすると山名を表示・非表示します。
大明神展望台から眺める中央線の山々 (PanoramaMakerで作成)
大きな岩が転がる沢沿いの道
鼠坂の石碑

ここから小さく下って登り返したところが大明神展望台です。鉄製の手摺が張り巡らされた展望台があります。その上に立つと目の前に相模湖、その上には高尾山から陣馬山の稜線、さらにその左には大菩薩から丹沢への稜線が逆光の下に続いていました。

広い展望を楽しんだのち相模湖病院に向かい下ることにします。登山道は赤松の林の中に続く急な坂道を下って行きます。大きな岩がゴロゴロと転がる沢沿いの道をしばらく下ると林道に出ました。ここにはバンガローなどが立つならぶキャンプ場があります。小さな池は厚く氷が張り気温はかなり低くなっているようです。

林道は相模湖の渡し場を左に分け国道412号線へ向かいます。ピクニックランドの入口には鼠坂と言われる関所の跡があります。ここは甲州街道と大山街道を結ぶ道で、米穀の搬出を防ぐことが主な目的だったため、近郷のきこりや耕作人以外の往来はできなかったと言います。長いアスファルトの車道歩きにあき始めるころ、車を停めた相模湖病院の入口にたどり着きました。

 顕鏡寺と巨岩群

顕鏡寺は平安時代、源海法師によって創建されたという真言宗の古刹です。寺の縁起によれば「平安のころ、高貴な身分の若君と姫君が恋に落ち、都を捨ててこの地に移り住み子をもうけたと言います。その子が成長し、僧となり源海と号した。」と言います。

滝不動
屏風岩
仁王岩
文殊岩
力試岩
駒立岩
道志岩窟
蓮華岩
吉野岩(弁慶の力試岩)
擁護岩(雷電岩)
試岩
八方岩

源海法師が住居としたと言われる岩窟が道志の岩窟で、参道を中心にたくさんの奇岩、怪石が辺りに連なり、うっそうと生い茂る杉の巨木とともに、古い霊場の雰囲気を今に伝えるところです。

その他のコース・山行記録
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