鶴峠9:10~向山分岐10:25/30~尾根分岐10:45~神楽入ノ峰11:20/30~三頭山西峰12:10/13:20~三頭山東峰13:25/30~鶴峠分岐14:05~尾根分岐15:05/15~鶴峠16:15
鶴峠は牛ノ寝姿尾根が大マテイ山から奈良倉山、三頭山へと続く長い尾根上の峠です。土曜、日曜には上野原からのバスがあるものの、この時期は小菅村からの村営バスが一日数本だけと言うアプローチが難しいところです。
登山口は鶴峠から僅かに戻った県道沿いの石段を登るところです。小さな道標があるものの見過ごしそうなところでした。
暗い樹林帯から始まる登山道はヒノキ林の斜面を巻くようにして高度を上げていきます。
やがて雑木林の中を登るようになると登山道は落ち葉が厚く降り積もった心地良い登りになります。すでに紅葉の季節は終わりとなり葉を落とした梢の先には奥多摩の山々は見えていました。木の枝が邪魔をしてなかなか同定は難しいものの雲取山から飛竜山へと続く稜線が見えていました。
しばらく登ると向山の分岐です。左へ下って行く道は白沢の集落から小菅へと下って行く道です。
落ち葉を踏みしめながらたどる道は小焼山のピークを巻くように緩やかに登って行きます。途中には左手が切れ落ちた桟道があります。露に濡れた落ち葉が滑りそうで少し気になるところでした。
しばらく進むと尾根道の分岐です。左は折れる巻き道はヌカサス山方面へ、我々は神楽入ノ峰を目指し尾根道を登って行くことにします。
すっかり葉を落とした雑木林の尾根道は徐々に高度を上げていきます。山頂直下の急坂に息を切らせると小さな神楽入ノ峰にたどり着きました。木立に私製の山頂標識が打ち付けられていましたが展望もない小さなコブと言ったところです。
ここからは小さなコブを越えながらの尾根道歩きです。小さな岩場を下り登り返すと再び小さなコブ、なかなか山頂にたどり着きません。冬枯れの梢の先からは白い雪を被った富士山が見えていました。
たどり着いた三頭山の山頂は都民の森方面から登ってくるハイカーで賑わっています。山頂からはまだ雪を被った富士山、その前には三ツ峠から丹沢方面の山並みが広がっています。振り返ると雲取山から鷹ノ巣山の稜線が青空の下に広がっていました。
今回はスマホにAR16000と言うアプリを入れてきました。AR1000に比べ位置情報はかなり正しくなったようですがそれでも東に数度ズレているようでした。
山頂のベンチに腰を下ろし担いできた山ごはんの昼食です。今日のメニューは切りたんぽ、〆はかき玉うどんです。
山頂で出会った4人ほどの若い女性のグループ、何処かの大学生のようです。お弁当も持たず山頂までやって来たと言います。山ごはんは余りそうだった切たんぽやお握りをご馳走することに、山ごはんは初めてだったようで珍しがっていました。早速富士山ときりたんぽの入ったシェルカップを映してインスタ映えする・・、我々はフェースブックが精々ですがやはり若者は違うものです。
食事の後は三頭山の中央峰、東峰を踏んでからヌカサス尾根を下ることにします。東峰の先の展望台に立つと目の前には御前山から大岳山の頂、馬頭刈山の長い尾根の上にはつづら岩が見えていました。
ヌカサス尾根もまたあまり人が歩いていない所です。カサコソと音を立てる落ち葉を踏みながら明るい尾根道を下って行きます。途中には落ち葉に覆われた小さな岩場もありました。
しばらく下ると鶴峠への分岐点。まっすぐ下って行く道はヌカサス山、おツネノ泣き坂からドラム缶橋へと下って行くところです。ここもまた小さなアップダウンが続いていた記憶が残るところです。
ここからは落ち葉が積もる巻道です。葉を落とした梢の先には明るい日を浴びる雲取山から続く石尾根の稜線が見えています。そろそろ雲取山の山頂からは初雪の便りが届く時期、日陰には霜柱が融け残っていましたが冬の足音はもう目の前に近付いているようでした。
緩やかに下って行く道は尾根道の分岐にたどり着きました。ここで一休みしたのち再び雑木林の道を下って行きます。
やがて暗い樹林帯の中を下って行くようになると鶴峠は目の前です。低くなった秋の日が散り残ったカエデやミズナラに映え奥多摩の山は今年最後の化粧をしているようでした。
車を停めた鶴峠からは上野原に戻ることにします。早いものでしばらくすると辺りを夕闇が包み始めてきました。これからの時期、下山は早めにと言われていますが歩程の長い山は避けたほうがいい季節になったようです。
GPSlogの一部は欠測しています。