都民の森の山としてたくさんのハイカーを集める三頭山は、ハシリドコロの咲く山として花の百名山にも紹介されている山です。登山道は都民の森側から登るコースと、ドラム缶橋で奥多摩湖を渡ったところから尾根道を登って行くコースが開かれています。数年前、奥多摩湖から長い尾根道を登ったことがあります。ツネノ泣坂という長い登りに汗を流した記憶が残っています。今回は比較的簡単と言う都民の森から山頂を目指すことにしました。
以前は有料道路であったと言う道を登って行くと月夜見峠。目の前には紅葉が始まった奥多摩湖が青い水をたたえて静まり返っていました。風張峠からしばらく下ったところが目差す都民の森です。今日は休館日のようで、駐車場には数台の車が止まっているだけです。
休日には家族連れでにぎわうと言う森林館の裏手から登山道に取り付きます。明るいミズナラやブナの雑木林の中をたどる道は、親子連れのハイキングには最適の道のようです。やがて道は風張峠から続く尾根道へと飛び出します。山頂へと続く道は何本かあるようで、左に折れる道は三頭ノ大滝に続く道。この道も山頂に続いているようです。
心地よい尾根道を登って行くとやがて山頂の一角です。木立の中に大きな展望台が建っていました。三頭山の名が示すように山頂は3つの頂からなっています。三角点は中央峰に建っています。人気もない山頂からは木の間越しに御正体山など、西丹沢の山々が雲に霞んでいました。
山頂で昼食の後、枯れ葉を踏みしめながら都民の森に下っていきます。閑散とした森林館に着くころ、短い秋の日はそろそろ西に傾きかけていました。